「次はもっとうまく戦えるはず!」と、つい何度も挑戦してしまう魅力を持った『Minecraft Legends』

毎月 1 億 4 千万人もの老若男女が遊んでいるサンドボックス ゲーム 『Minecraft』に、最初のスピンオフ タイトル『Minecraft Dungeons』が登場したのは 3 年前の 2020 年 5 月でした。これはひたすらダンジョンに潜っていき、レア アイテムを見つけては装備し、自身をパワー アップさせていくのが楽しいハック & スラッシュ ゲームでした。そしてこの春、『Minecraft』ファミリーに新たなスピンオフ タイトル『Minecraft Legends』が加わります。アクション ストラテジー ゲームである本作は、ピグリンによる侵略からオーバーワールドを救うため、緑豊かで豊富な資源を持つバイオームを探険しながら戦っていく、というものです。

このほど、4 月上旬に日本マイクロソフトで行われた『Minecraft Legends』のアジア向け試遊会が実施され、Mojang Studios のエグゼクティブ プロデューサー Dennis Ries 氏も来日して、本作のプレゼンテーションを行いました。これに Xbox Wire Japan 編集部も参加することができたので、そのリポートをお届けしましょう。

登壇した Mojang Studios のエグゼクティブ プロデューサー Dennis Ries 氏

ゲームの遊び方を習得しつつ、物語を楽しむキャンペーン


試遊会では大きく 2 部に分かれて行われました。前半の部では、一人で本作をじっくりと遊ぶキャンペーン モードをプレイし、基本的なゲームの進行は、

  • 木、石などの資源を集める
  • 資源を使って様々な建造物を建てる
  • スポナーを作って、ゴーレムなどのモブ (仲間) をスポーン (召喚) する
  • 勇気の旗をかかげることで、モブを呼び寄せたり特定の場所に行かせたりする
  • モブを引き連れて一緒にピグリンと戦い、倒す

といった流れを繰り返していくことになります。資源集めはプレイヤー自身がツルハシ等で掘り起こす……のではなく、♪ポロロンとリュートを奏でていくのみ。これで妖精のような姿をしたモブの「アレイ」が、プレイヤーがリュートを奏でて設置した回収ツールの 周辺から資源をせっせと回収してくれます。こうした資源が必要なのは、建築物はもちろん、仲間であるモブをスポーンするのにも使うので、折を見てたくさん回収していくことを忘れないようにしましょう。

資源を集めてあれこれと作っていく感覚はまさに『Minecraft』らしさであり、アクション ストラテジー ゲームというゲーム性にしっかりマッチしています。指先のテクニックが必要なアクション ゲームではなく、どちらかといえばリアルタイム制という意味でのアクションだと思っていいでしょう。モブを引き連れてピグリンをどう倒していくかという部分は、しっかり考えていかなければいけませんが、充実のキャンペーン モードを制覇した後に待ち構えるのは、『Minecraft Legends』のもう一つの要素であるプレイヤーたちとの PvP モードです。


最大 4 人のチーム戦が楽しめる PvP


試遊会の後半には PvP モードをプレイする機会が用意されていました。最大 4 人のチームで戦うことができるとのことでしたが、今回の体験会では 1 チーム 3 人のチームでの実施となりました。もちろん、1 人足りない状態でも、本作における PvP の楽しさは十分に伝わってきたことを添えておきましょう。

基本的な部分はキャンペーンと同じですが、PvP で戦う相手はピグリンはもちろんのこと、他のプレイヤーが操るキャラクターたちのチームとなります。エグゼクティブ プロデューサーの Dennis 氏から「プレイ前にチーム内で話し合いをして、役割を決めたほうがいい」という説明を受け、3 人でザックリと「攻める人」「防衛する人」「資源を集める人」という役割でいくことに。Xbox Wire Japan 編集部は「防衛する人」を選びました。

勝敗を決めるものは実に分かりやすく、相手の砦を破壊すれば勝利、自軍の砦が破壊されればもちろん負け、となります。画面中央上部には砦のゲージが表示され、現在どれだけのダメージを受けたかが分かるようになっています。初期値は 100 で、これが 0 になったチームが負けてしまいます。

さて、今回の戦いにおける筆者の役割は「防衛する人」、つまり相手から「攻め込みにくい」と思わせなければなりません。ひとまず砦のまわりにグルッと木の壁を設置。これで、そう簡単には砦を攻撃することができなくなったはずです。あとは砦まわりにやってきた敵を自動で攻撃してくれる矢の塔を建てたり、たまに襲ってくるピグリン (コンピューターが操作しています) を撃退したり。これで防衛は万全かな……と思っていた矢先、これら以外にも大事な仕事があったのです。

自チームの砦に近い防衛担当が気を配りたい仕事として、様々なアップグレードがあります。 砦の近くに強化ハブを建設し、新たな資源をアンロックするための設備を建てていかなければなりません。対戦スタート時は木と石しか資源は取れませんが、アップグレードを繰り替えしていくことで鉄や石炭、ダイヤモンドなどを収集できるようになります。このようにして更なる資源が入手出来ないと強力なモブをスポーンすることができず、より高度な防衛設備を建築することも出来ません。砦を攻めるにしても守るにしても、より強力なモブは味方に出来れば心強いため、そのための環境整備は非常に重要なのです。

一戦目は無事筆者の所属するチームの勝利で終わりました。すぐに感想戦が始まり、「途中で資源が足らなくなったよね」「資源集め専任にもっとがんばってもらわないと」「やっぱもっと強いモブが必要だよ」「でもその為には……」「だったらその前に……」と頭を悩ませ、それとなく今後の戦略が決まったところで「もう 1 回いいですか?」と再び対戦が始まりました。一戦目こそ勝てましたが、以降 4 回ほど対戦して三連敗という結果となってしまい、チーム一同ガックリ。原稿を書いている今でも「もっとあーしておけば良かったかもしれない」と反省するばかりです。

何戦かプレイしてみて思ったことは、事前にしっかり作戦を立てるのももちろんですが、対戦中もしっかりとコミュニケーションを行うことが大切だと感じました。ある程度の情報は通知として流れてきますが、どのタイミングでどう相手の砦に攻め込むかというのは、やはり連携を密にしたうえで挑んだほうが勝利に近づきそうでした。


まとめ


自身のキャラクターのHPが低いと画面の周囲が赤くなり、ピンチであることを知らせてくれる。自チームの砦に入ると体力は徐々に回復していく。

プレイしてみた印象としては、『Age of Empires』シリーズのようなリアルタイム ストラテジーをカジュアルな仕様にして、そこに『Minecraft』のフレーバーをたっぷりと振りかけて遊びやすくした、といった雰囲気でした。マップはランダムに生成されるので、毎回同じ作戦でうまくいくとも限りません。チュートリアルも実装されていますが、一気にいろんな操作を学習していくため、ちょっと戸惑うこともあるかもしれません。そんなときにはとにかく、筆者のように「習うより慣れろ」に徹すると良いでしょう。1 時間も遊んでいれば、ゲームに熱中して止め時がわからなくなるはずです。

『Minecraft Legends』は、Nintendo Switch、PC Game Pass、PlayStation 5|4、Steam、Windows PC、Xbox Game Pass、Xbox One、Xbox Series X|S で日本時間 4 月 19 日に発売予定です。