フランス南西部、実在のロケーションが形作る『Dordogne』の優しいナラティブ アドベンチャー

皆さん、こんにちは。私の名前はセドリック バブーシュ (Cédric Babouche)、水彩を取り入れた心温まるナラティブ アドベンチャー、『Dordogne』のアート ディレクターです! フランスのスタジオ、Un Je Ne Sais Quoi は、アニメーション グループ Umanimation の一部として、数年にわたってこのインディー作品に取り組んできました。そしてついに、6 月 13 日にリリースを行います! プレイヤーは 32 歳の女性、ミミとなって、かつて彼女が幼い頃に夏を過ごした地域での思い出を探っていきます。その舞台となるのが、フランス南西部ののどかな地域、ドルドーニュです。

ドルドーニュ川

プロジェクト開始時の出発点は、家族の物語を作ることでした。私自身、幼い頃夏の休暇の多くを南西部で過ごした経験があり、初期のたくさんの草案やスケッチがそこから生まれました。ゆえに自然な選択として、この地が物語の舞台となったのです。私のルーツとつながっており、家族というテーマにぴったり沿って、心温まる物語を伝えることができます。

魔法使いの洞窟

逆に、ほかのチーム メンバーは私のようにこの地域での生活をした経験がなく、この地域に親しみを感じているわけではなかったため、同じ感覚を皆が感じられるように、一緒に現地へと赴きました。ドルドーニュを特徴づける有名な場所を複数訪ねましたが、ポストカードのようなお決まりの画を見せるのではなく、市場で人と出会ったり、川の存在を感じたり、この地での日々の暮らしを体験できる作品へと近づけるために、名所以外の場所でも時間を過ごしました。

カヤック

その結果、ゲームの中でも、実在するサルラ、ラ ロック ガジャック、カステルノー ラ シャペル、そして、ドルドーニュ川を登場させることになりました。これらのロケーションは当初の計画には含まれていません。まず物語が最初に来て、次にプレイヤーが訪れる実在のロケーションを、物語のニーズに応じて選びました。最初に「市場に行こう」と考えて、その後「じゃあ、サルラ マーケットに行くことにしよう。あそこは非常に特徴的だ」と決めたのです。同じ要領で、カヤック体験を盛り込むと決めてから、ゲーム内でもラ ロック ガジャックを訪れることにしました。なぜなら、ドルドーニュ川の中からラ ロック ガジャックを眺める魔法の体験が、非常に印象的なものだったからです。

カステルノー ラ シャペル

ゆえに、『Dordogne』をプレイした人は、ドルドーニュとその特徴を表す場所を実際に訪れた気持ちになります。また、平和な小旅行気分で、自然や村の静かな空気に包まれることができます。牧歌的な風景を写し出す手描きの水彩が、落ち着いた雰囲気を伝えるのに役立ちました。現地で自然と湧き上がる感情を捉え、魅力的な存在感を表現するために、私たちは実際の風景を前にしながらスケッチを行い、体験そのものをより伝わりやすい形になるようにしました。音と音楽に関しても、自然音源や、フランスのバンド Supernaive の美しいアンビエントの曲が、プレイヤーをゲームの世界へと引き込みます。『Dordogne』は温かくメランコリックなどこか懐かしい雰囲気の作品ですが、音楽に関しては、皆さんが想像するようなオーケストラ楽曲とはかなり異なり際立っています。

サルラ マーケット

Dordogne』は、6 月 13 日に Xbox One および Xbox Series X|S 向けにリリースされ、Xbox Game Pass で発売初日からプレイできます。ミミと一緒にドルドーニュへの旅に出かけましょう。フランス南部で癒やしのひとときをお楽しみください!

※この記事は米国時間 5 月 30 日 に公開された “How Real World Locations Shaped Dordogne, a Peaceful Narrative Adventure Set in Southwest France” を基にしています。