
『アーマード・コア VI ファイアーズオブルビコン』手強さと楽しさの融合
概要
- 『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON (以下、アーマード・コア VI ファイアーズオブルビコン)』は、途方もなく手強い敵にアセンブルを駆使して勝利することに喜びを見出す、フロム・ソフトウェアならではの手応えのあるゲームプレイを発展させた最新作です。
- 『アーマード・コア VI ファイアーズオブルビコン』では、膨大な数のパーツを組み合わせることで、あらゆる自分好みのメカを作ることができます。
- 『アーマード・コア VI ファイアーズオブルビコン』は、Xbox One および Xbox Series X|S 向けに 2023 年 8 月 25 日に 発売予定です。現在、Microsoft Store で予約注文を受付中です。
巨大なジャガーノートの露出したエンジン マニホールドを攻撃するのは試行錯誤が必要でした。
装備していた逆関節の脚部に、乱射される敵のミサイルを避けるだけの素早さがなかったわけではありません。むしろ十分以上の性能でした。このボス戦に際して、両手マシンガンとミサイル ランチャーが間違った選択だったわけでもないと思います。その前の敵だらけの要塞の突破では、確かに有効でした。しかし、ジャガーノートの弱点である背後から攻撃するのには、あまり効率のよい組み合わせではなかったのです。

巨大な図体と戦車のような轍にもかかわらず、ジャガーノートは急旋回によって弱点を胸部装甲で守りながら私のアーマード・コアに相対していました。その結果、戦闘が徒労に帰すまで、長くはかかりませんでした。弾薬が底をついたため、機体のアセンブルへと撤退し、新しいアーマード・コアを構築して再挑戦することを私は余儀なくされたのです。
フロム・ソフトウェアから近日発売予定の『アーマード・コア VI ファイアーズオブルビコン』の先行体験会に参加した際、筆者はこのような体験に直面したわけですが、このボス戦は、本作の魅力と独特の手強さを見事に示していました。勝利に必要な道具はすべて与えられているものの、自分のプレイ スタイルに合った武器や武装の最適な組み合わせを見つけ、立ちはだかる障壁をいかに突破するかはプレイヤーの腕次第というわけです。
機体のアセンブル、カスタマイズに関しては、プレイヤーが自分好みのメカを作れるように、できるだけ多様性を持たせるようにしています。
「機体のアセンブル、カスタマイズに関しては、プレイヤーが自分好みのメカを作れるように、できるだけ多様性を持たせるようにしています」と、先行体験会に同席したプロデューサーの小倉康敬氏とディレクターの山村優氏が話してくれました。「そこで心がけているのは、ゲーム全体のバランスを取るためのベースラインとなる原型をいくつか作ることです。そして、それらの異なる動きや攻撃タイプを、必要に応じて調整できる基準として使用します。それに基づいて、バランス調整を行ってきています。」
戦う相手のパターンを学習し、弱点を探し、強大なボスを倒すための攻略法を見つける楽しさは、ここ 10 年の『エルデンリング』『ダークソウル』『Bloodborne』といった一連の大ヒットにより、最近のフロム・ソフトウェアの作品のひとつの特徴へと昇華されています。そして『アーマード・コア VI』には、そういった途方もなく手強い敵にアセンブルを駆使して勝利することに喜びを見出すエッセンスが、最新の発展型として独自の形で現れています。

「『アーマード・コア VI』の制作に取り掛かるにあたって考えたのは、『アーマード・コアをリメイクしよう』ではなく、『アーマード・コアのよさを見つけよう』ということでした。それを今のプレイヤーや、私たちがこの 10 年の間に作ったゲームしか知らない方に届けたいと思ったんです。それには、オリジナルの要素をリスペクトしつつ、得られた知識と (開発) 経験を取り入れたいと考えました。無意味なものを無配慮に詰め込むようなことはしたくありませんでした。そのため『アーマード・コア VI』のあらゆる要素は、『アーマード・コアであるために』デザインされています。プレイすることでそれを理解していただき、最終的に喜んでいただけることを願っています」と、小倉氏と山村氏は語ります。
大規模なガレージ、あるいは武装のマーケットプレイスともいえる機体のアセンブルに戻り、私はゲームの序盤で入手できる様々なアイテムを見直し、ジャガーノートに対して優位に立てる機体と武装の最適な組み合わせを探します。
『アーマード・コア VI』の制作に取り掛かるにあたって考えたのは、「『アーマード・コア』をリメイクしよう」ではなく、「『アーマード・コア』のよさを見つけよう」ということでした。
私は俊敏に戦うのが好きなので、逆関節の脚部を二足歩行や戦車のパーツに交換したくはなかったのですが――様々な武器アレンジの膨大さには気が遠くなりそうでした。何が効果的なのでしょうか? 『アーマード・コア VI』 がゲーム序盤で教えてくれたヒントに気付くまでは、どこら手を付ければよいのか分からなかったのですが、上からミサイルを降らせる垂直ミサイル ランチャーなど、新たに購入できるようになったアイテムがあることに気付いたのです。これがジャガーノートを倒すために欠けているピースなのでしょうか? 可能性はありそうです。
私は新しいアーマード・コアの微調整を続け、両手マシンガンから、片手は強力なバズーカに、もう片手は (弾薬切れに備えて) 巨大なエネルギー ソードに交換しました。垂直ミサイル ランチャーも携え、このパワーとスピードの組み合わせが勝利のカギになりそうな気がしました。メイン メニューから出撃を選択し、再挑戦してみました。
『アーマード・コア』の新規プレイヤーが、どの武器を装備するのが最適か判断しやすいよう、本作の機体アセンブルにはオンライン コミュニティの装備も用意されており、プレイヤーは特定のボスやステージを攻略するために使用したおすすめの機体の装備をユーザー間で共有することができます。今回の先行体験会では使えませんでしたが、これは『エルデンリング』や『ダークソウル』などの他のフロム・ソフトウェア作品に見られる、プレイヤーがメッセージを残して他のプレイヤーに危険を警告できるコミュニティ ヒントの側面を持っています。

ボス戦の話に戻ると、私は機体の機動力と全方位性能を活用し、空中でホバリングしたり、地面を左右に飛び回ったりして敵の攻撃を回避しつつ、垂直ミサイルの連射で弱点を攻撃し続け、ジャガーノートをあっという間にスクラップにしてしまいました。これから直面するであろう数多の激戦の緒戦としては、かなり満足のいく結果でした。
今回の体験会でプレイした時間は限られていましたが、『アーマード・コア』ファンから非常に長い間待ち望まれていた本作のプレイアビリティ、カスタマイズ性、そして全体的な手強さを実感することができました。これまで『アーマード・コア』シリーズ未経験だった私にも、ファンが 10 年近く待望していた興奮が理解できます。
復活を発表したときの反応や、それを喜んでくれている様子を見て、まだ気にかけてくれている方々がいることを知り、非常に励みになりました。
「前回の『アーマード・コア』から 10 年経ち、ファンの皆さんには長い間お待たせしてしまいました。復活を発表したときの反応や、それを喜んでくれている様子を見て、まだ気にかけてくれている方々がいることを知り、非常に励みになりました」と小倉氏と山村氏は語ります。
「前回の『アーマード・コア』から、情報共有の仕方という点でオンラインの雰囲気が変わりました。当時は日本のユーザーしか気にしていなかったため、海外のユーザーが何を求め、何を楽しんでいるのかをあまり把握していなかったんです。ですので、昨年 12 月に本作を発表した際、世界中の海外のプレイヤーから反応があったのは非常に興奮しましたし、『アーマード・コア』の新作を待っていた方が世界中にいることが分かったのは驚くと同時に、心強くもありました。本当に嬉しかったですね」

『アーマード・コア VI ファイアーズオブルビコン』は、Xbox One および Xbox Series X|S 向けに 2023 年 8 月 25 日に発売予定で、スマート デリバリーに対応し、 Xbox Series X|S 向けに最適化されています。現在、Microsoft Store にて、「スタンダードエディション」と「デラックスエディション」の 2 つのエディションの予約注文を受付中です。
※この記事は米国時間 2023 年 7 月 25 日に公開された “Combining Might and Delight in Armored Core VI Fires of Rubicon” を基にしています。