Xbox Partner Preview: 新たな恐竜サバイバル アクション アドベンチャーを『Ark: Survival Ascended』で体感しよう
概要
- 『Ark: Survival Ascended』で、想像を超えた新たな恐竜サバイバル体験にリスポーンしよう。
- 本作は Unreal Engine 5 の次世代技術を駆使して一から作り直され、クロス プラットフォーム MOD にも対応。
- 『Ark: Survival Ascended』は Xbox Series X|S で近日発売予定!
2015 年に初めて『Ark: Survival Evolved』を世に送り出したとき、Studio Wildcard の誰もが、その後の 8 年間でこのゲームがどのような作品になるかを想像することはできませんでした。世界中のコミュニティの持つ情熱と手厚い支援によって、この小さなインディー タイトルは私たちの想像を超える成長を遂げることができました。
本日、恐竜サバイバルの次なる章を『Ark: Survival Evolved』のフル リメイク作品である『Ark: Survival Ascended』とともにより広くお知らせできたことに感激しています。オリジナル版から変更が加えられた点は数多くありますが、本日はご覧いただいたトレーラー映像でお気づきになったかもしれない、あるいは近々プレイを開始する際にお気づきになるであろう、主な相違点をいくつかご紹介します。
クロス プラットフォーム MOD への対応
『Ark: Survival Ascended』に実装される新機能の中で、最もゲームに変化をもたらすであろうものがクロス プラットフォーム MOD への対応でしょう。オリジナルのゲームを PC でプレイしていた皆さんは過去 8 年にわたって MOD を導入した『Ark: Survival Evolved』で遊ぶという楽しみを体験してきましたが、間もなくその恩恵があらゆるプラットフォームでも受けられるようになります。
ゲームのメイン メニューから直接アクセスが可能となる新たなゲーム内 MOD ブラウザである「CurseForge」には、新しい構造物、恐竜、マップ、装飾品、ゲーム モードが続々と追加される予定です。さらに、『Ark: Survival Ascended』をいわば究極の MOD エコシステムへと昇華するため、プロのゲーム スタジオや開発者たちとも緊密に協力し、彼らのオリジナル コンテンツや IP を『Ark: Survival Ascended』へと投入する準備を進めており、こちらについても近日中に発表が行われる予定です。
『Ark: Survival Ascended』の発売時には、Epic Launcher にアクセスすることで新たな Ark Devkit をダウンロード出来るようになり、速やかにオリジナルの MOD を作り始めることが出来ます。既存の MOD 作成者の皆さんがより簡単に MOD を作成できるよう、古い「Ark」の MOD を移植するための仕組みも用意されています。ただし、新規のエンジンを搭載した『Ark: Survival Ascended』には移植するにあたって、多少の手作業が必要となる場合があります。
新たな Ark Devkit は Blueprint を含めた Unreal Engine 5 のパワーをフルに引き出すための機能性を提供し、『Ark: Survival Ascended』内で基本的にあらゆる種類のコンテンツやゲームプレイを作成するための技術を MOD 作成者の皆さんに与えてくれます。今後、『Ark: Survival Ascended』の MOD を作成するためのヒントやコツを紹介していきますが、現時点では『Ark: Survival Ascended』の世界における MOD にも対応する世界中の Unreal Engine 5 開発者が作成したチュートリアルやガイドをチェックすることをお勧めします!
『Ark: Survival Evolved』ではおおよそ 3 万点の MOD が利用可能でしたが、この数字はクロス プラットフォームに対応し、コンソールでも利用可能な MOD が作成でき、さらには Unreal Engine 5 の力を利用できる『Ark: Survival Ascended』の登場によってさらに増えるであろうと私たちは考えています。
MOD 機能に関しては、プレイヤー、クリエイター、そして率直に言えば私たち自身にとってもワクワクすることがたくさんあります。私たちは多くの新しい MOD、ゲーム モード、そして既存の IP を所有しているホルダーによるオリジナル コンテンツが私たちのプラットフォームに登場し、誰もが利用できるようになることを願っています。私たちは Ark Devkit の機能を継続的に拡張し、皆さんが最高の MOD やゲームを作成できるよう、より多くの機能やツールを提供していきます。
『Ark: Survival Ascended』における MOD 環境については、まだまだ語りたいことがたくさんあります。MOD の詳細や今後の展開について、我々のチームやパートナーの皆さんからの今後の発表にご期待ください!
Unreal 5 の技術を「Ark」の世界に導入
『Ark: Survival Evolved』と『Ark: Survival Ascended』の 2 作において最も大きな違いは、『Ark: Survival Ascended』が Unreal Engine 5 をベースに開発されているということです。これによって、前述の通りクロス プラットフォームでの MOD が利用可能になり、Lumen によるライティングの制御、Nanite メッシュ レンダリングによるグラフィックの高精細化、Chaos による物理演算など、より優れたツールを利用できるようになりました。もちろん、これは技術的な専門用語の羅列であり、開発者でない方はそれぞれの意味がよく分からないかもしれません。
Lumen
Lumen は完全にダイナミックなグローバル イルミネーション システムで、ゲーム内の環境が変化するときに、周囲の照明効果も変化させることが出来ます。より豊かで没入感のある、リアルな照明環境の実現に Lumen は欠かせません。ラプターに乗ってアイランドのジャングルを駆け抜ける際に、リアルな世界を追求する際に必要とされるライティングを想像してみてください。鬱蒼と生い茂る木々の合間合間から差し込む太陽の光や月明り、水面からの照り返し、洞窟の内部を照らすトーチ ライト、窓の開閉によって光量が変化する基地内など、あらゆるプレイ状況に応じて光量と光源が Lumen の制御によって極めて柔軟に変化していることが分かるでしょう。
Nanite
Nanite を使用すれば、極めて高精細なデータをゲーム内で直接利用できるようになることに加え、それらが正確な縮尺でグラフィック プロセッサへとリアルタイムでストリーミングされ、その結果『Ark: Survival Ascended』がかつてないほど美麗に描画されるようになります。限りなくリアルに見える岩肌、生命の息吹を感じられる樹木の外皮、そしてより生き生きと描写される生物たちなど、より多くの環境情報が目に飛び込んでくる体験を想像してみてください。Nanite の実装によって、プレイヤーの皆さんは改良された構造物用のタイル セットを使用して非常に精緻な基地を建設できるようになり、よりシャープに描き出される恐竜たちを飼いならすことが出来るようにもなります! 率直に言えば、Nanite は全てをより良く見せることが出来る技術であることに加えて、開発側でこれまで必須とされてきた段階的なメッシュ データを制作する必要がなくなり、オリジナルの高解像度メッシュを直接使用できるようになるため、開発時間の大幅な短縮にも繋がりました。
Chaos
Chaos は複雑で大規模な破壊をリアルタイムでシミュレート出来る物理破壊システムです。このシステムを導入することで、プレイヤーが基地を急襲したり、ロケット ランチャーで爆破したり、ティラノサウルス レックスの強力な噛みつきで構造物を嚙み砕くとき、その様子はよりダイナミックに、そしてよりリアルに表現されるようになります。
Chaos のもう一つの利点は、従来の物理システムをゲームから削除し、Chaos 一本で全ての処理を任せられるようになったという点でしょう。その結果、プレイヤーの皆さんのイライラを助長していたラグドールのような挙動は大幅に減り、クリーチャーを狩った際にその死体が深淵の彼方へと浮かんでいくような場面は無くなります。代わりに、全てのクリーチャーにリアルな死亡時の挙動や、気絶時専用のアニメーションが用意されています。
Instance-Based Rendering
Instance-Based Rendering (インスタンスベースのレンダリング) も大きな改良と呼べるでしょう。プレイヤーの皆さんが特に好きなのは、巨大な基地や村、そして町を築き上げること、つまりは小さなエリアで可能な限り多くの構造物を配置することです。それらの構造物全てをレンダリングしなければならなかった『Ark: Survival Evolved』では、こうしたプレイヤーの活動に対して十分な対応が取れず、折り重なった構造物はクライアントのパフォーマンスに深刻な影響を与えてしまいました。インスタンスごとにレンダリングが行えるようになった『Ark: Survival Ascended』では、一つの構造物のレンダリングにかかるコストのみがかかるようになります。つまり、画面上にある 1 枚の木の壁と、100 枚の木の壁がクライアントのパフォーマンスに同量の影響しか与えないようになる、ということ。巨大な基地であっても快適な活動が行えるようになるのです!
Fluid and Foliage Interaction System
私たちの Fluid and Foliage Interaction System (流体と植物とのインタラクションシステム) はよりリアルで没入感のある、動的な世界を実現する上で非常に重要であると考えています。その認識もあり、私たちはゲーム内のほぼ全ての物が流体や植物と接触した際に相互に作用するように設定しています。サバイバーが草原を駆け抜ける時やクリーチャーが川に分け入った時、爆破物やその他のアイテムが使用された際にも、ゲーム内の世界に目に見える形で物理的な反応が引き起こされます。こうした反応は、相互作用するもののサイズ、速度、衝撃力など、様々な要因に基づいて動的に調整されます。スピノサウルスと小川の中を走り、浅瀬でシーラカンスに斬りかかるときには水の変位、波紋、泡、水しぶき、水滴が周囲に飛び散るのが伺えるでしょう。
同様に、ラプターに乗って背の高い草原の中を進めば草の一本一本が緩やかに反応してしなり、巨大なブロントサウルスに乗ったならば一歩ごとに足元の大地が平らにならされ、高い木の枝の葉が恐竜の動きに合わせて払いのけられていくのが分かるでしょう。
新しいゲーム体験の創造
『Ark: Survival Ascended』に最初に飛び込むと、ユーザー インターフェイスが大幅に刷新されていることに気づくかもしれません。ビジュアルが大きく強化され、プレイスタイルに合わせたより詳細なカスタマイズが行えるように、より機能的になっていることが確認できます。没入感を求める過程で最低限の UI を求めるか、細部までを確認できるよう最大限の UI を使用するかは、プレイヤーの皆さんの選択に委ねられることになります。
また、三人称視点カメラやクリーチャーごとに専用のカスタマイズや柔軟性を持たせたことも含め、ゲームの様々な要素を強化しました。ワールド ピンや POI などをサポートする、新しく非常に詳細なマップ システムや、より正確なクリーチャーの移動経路の探索のための高度なダイナミック ナビゲーションにより、今後は移動中に拠点の壁にぶつかることは無くなります。同時に、肉食動物から逃げる際にはより細心の注意を払わなければならないようになるので、ご注意を!
キャラクターのカスタマイズのための選択肢の増加や独自のカラーセット、ゲーム内 QOL (生活の質) の改善、画面分割による新たなマルチプレイ体験、オーディオの刷新、新たなゲーム内アイテムや構造物、そして既存アイテムやクリーチャーのアップデート。語り切れないほど、アイランド内の全ての要素が新たな姿へと進化して、プレイヤーを待ち構えています。
覚えておくべき最後の重要な点として、『Ark: Survival Ascended』はこれまでに発表されてきたDLC とマップが全てリメイクされた形で含まれ、さらには独自のコンテンツ ロードマップがある、ということです。ロードマップにはゲームの新しいストーリー コンテンツ、ゲームプレイ体験と QOL の継続的な更新、新 DLC、季節ごとのイベント、そしてこれまでの拡張 DLC を超える 11 種類もの全く新しいクリーチャーの解放が含まれます。
これまでの 8 年間、支えてくれたプレイヤーの皆さんには感謝が絶えません。これからも皆さんと一緒に「Ark」の世界を成長させ、皆さんにその魅力をお届けするのが待ちきれません。また、クロス プラットフォーム対応の強力な新 MOD ツールを使い、皆さんがどのような作品を生み出してくれるのかも楽しみです。そしてご心配なく。『Ark 2』と『Ark: The Animated Series』はまだまだ続きます。
それではまた、アイランドでお会いしましょう、サバイバーたちよ!
※この記事は米国日時 10 月 25 日に公開された “Xbox Partner Preview: A New Dinosaur Survival Adventure Begins Soon with Ark: Survival Ascended” を基にしています。