2024 年 3 月の「Indie Selects」: ID@Xbox チームが優れたインディー作品をセレクト!

「Indie Selects」の第 1 弾 (英語ページ) が発表されてから1ヶ月が経ちました。今回も皆さんに気に入っていただけるような素晴らしいゲームを紹介いたします。念のためお伝えしておくと、「Indie Selects」とは、最近発売された Xbox のインディー ゲームの中から、Game Pass では遊べないけどぜひ遊んでほしいタイトルを、ID@Xbox チームが選出したものです。チーム全員が投票し、上位6作品がその月の「Indie Selects」となります。

2024 年 3 月に選ばれたタイトルは、古典名作のリマスター、伝統的なカードゲームを新たな切り口で作り上げたもの、鮮烈なホラー体験など、多岐にわたります。それではご紹介します(順不同)。

Balatro

見た目で「ただのポーカー ゲームでしょ?」と思うのも無理はありませんが、それは大きな間違いです。このゲームはポーカーという単純な枠組みを、より深くより魅力的に、中毒性のあるローグライク ゲームとして生まれ変わらせたのです。基本的なデッキからスタートし、各ラウンドの目標チップ数を獲得するためポーカーの役を作っていきます。このゲームの面白さは、ボーナス カードやスペシャル カードをアンロックすることで、作った役がどんどん高得点になっていくところにあります。たとえば「スリー カード」というランクが低めの役でも、これをレベルアップさせてスペードのボーナスでプレイすると、もっともレベルの高い「ロイヤル ストレート フラッシュ」よりも価値が高くなります。また、プレイするたびに新しいジョーカーやその他のカードがアンロックされ、次のプレイのための新たな選択肢が生まれていきます。この中毒性は底なしで、夜中の 3 時になってもあなたはまだプレイし続けているでしょう。

Tomb Raider I-III Remastered Starring Lara Croft

初代『トゥームレイダー』は 1996 年に発売され、ゲーム界に大きな旋風を巻き起こしました。ゲームの最初から最後まで飽きることなく、圧倒的な名作と言えるでしょう。この第 1 作から第 3 作までのリマスター版は、シリーズの原点へのラブレターであり、拡張コンテンツやシークレットマップもすべて収録しています。グラフィックも改善され、クラシック操作とモダン操作のどちらで遊ぶかを選ぶことができます。クラシック操作はいわゆるラジコン操作と呼ばれるもので、35 歳以下の人にはちょっと慣れない操作方法かもしれませんが、往年のファンがこの方法でプレイすると、あのころララ クロフトと一緒に冒険をした青春時代を思い出すことができます。

1990 年代のゲームの多くがそうであったように、このゲームも現代の基準からすれば簡単ではなく、むしろ難しい部類かもしれません。ただ、こうしたアクション ベースのパズルで行き先の道筋を見つけ、最善の解決策を見つけ出すことは、信じられないほどやりがいがあります。当時、紛れもなく AAA クラスのゲームだった本作のリマスター版は、「インディー ゲーム」に入るのだろうか?という疑問があるかもしれません。明確な基準があるわけではないため、私たちはこのリマスターの開発元である Aspyr 社が、一般的にその条件に当てはまることから、インディーとして扱うことに決めました。実際のところ、ユーザーはそんな区分を考える必要はないので、とにかくゲームをプレイしてみてください。

The Outlast Trials

オリジナルの『Outlast』と続編の『Outlast 2』は、一人称視点のサバイバル ホラー アドベンチャー ゲームで、身を守る術を持たず、隠れたり、滑ったり、匍匐前進したり、しゃがんだり、走ったりしながら、その瞬間に自分を倒そうとしている相手の一歩先を行くことで、生き延びていくというものでした。

今作の『The Outlast Trials』では、このゲーム システムに 4 人協力プレイが加わり、過激なヴィランたちが、とんでもないデス ゲームであなたたちを追い詰めていきます。プレイ後は、様々なクラス ベースのスキルツリーを通じてキャラクターをアップグレードすることができるので、そこから次の恐怖体験に飛び込むことができます。恐怖と同じくらい、クレイジーで笑える場面もあり、生き残り、パズルを解き、脱出方法を見つけるというゲームプレイのループには、予想以上に病みつきになってしまいます。このゲームはソロでも遊べますが、一緒に本作を体験してくれる勇敢な仲間を見つけることができれば、さらに楽しい体験となるでしょう。

Rounds

開発会社の Landfall は、『Totally Accurate Battle Simulator』や『Stickfight: The Game』など愉快で奇抜なタイトルを開発してきました。『Rounds』は、おそらく世界初であろう「1 対 1 のローグライク対戦バトル ゲーム」です。ゲーム開始時に 5 つのカードから 1 つだけパワーアップ カードを選びます。このカード効果によるパワーアップによって、銃をよりまっすぐ撃てるようになったり、着弾時に爆発したり、弾が敵を押し戻したりと、様々な効果を得ることができます。

面白いのは、各ラウンドの終了時に負けたほうが新しいカードを選べるという点です。能力はとんどん積み上げられていくので、5 ラウンドのゲームが終わるときには圧倒的に強力なビルドになっています(もちろん、どのラウンドでも負けることが前提ですが)。このメカニクスは、単純なレベル制バトルゲームを、プレイヤーそれぞれが相手の弱点を突いて自分の強みを築き上げていく、洗練されたローグライク ゲームへと変貌させます。このゲームは、毎回まったく異なる展開になるでしょう。

Slave Zero X

1999 年に発売された Windows と Dreamcast 向けゲーム『Slave Zero』は、熱狂的なカルト的人気を誇る作品です。このゲームは、プレイヤーが巨大ロボットとなり、三人称視点で暴れ回るシューティングゲームでした。それから四半世紀を経て、Ziggurat はスタイリッシュな 2.5D の世界でこのゲームの前日譚を私たちに届けてくれました。オリジナル版『Slave Zero』とは異なり、『Slave Zero X』では精密なゲームプレイ メカニズムを融合させた格闘アクション ゲームとして展開されます。

イライラしてコントローラーを窓から投げ捨てたくなることもありますが、次の瞬間にはプレイを止められなくなっているので、もし本当に投げてしまったらすぐにコントローラーを取り戻しに行くことになるでしょう。レトロ ゲーム風のアートと音楽もかっこよく、サイバーパンク スタイルの表現に大きく貢献しています。難易度は高く、時々不公平に感じる場面もあるかもしれませんが、それでもやりがいがあり、ついついリトライしてしまう魅力があります。

Choice of Life: Middle Ages 2

最後に、今月紹介する中でもっとも毛色の変わったものを紹介しましょう。『Choice of Life: Middle Ages 2』は、中世を舞台にした選択型アドベンチャーで、カードを使って自分の選択を決定していきます。あなたが下す決断のひとつひとつが、壮大な展開へとつながっていくのです。このゲームには、1000 種類以上のイベントがあり、さらにはイベントごとに99 通り以上の進め方があります。すべてを見つけるには何度もプレイする必要があります。

このゲームは、気軽に遊びやすいカジュアルなゲームプレイ体験を提供しつつ、プレイヤーは自分の選択が王国をどのように導くのかを見るために、自由に試行錯誤することができます。最初のプレイスルーが終わったとき(常に死が目前に迫っているため、非常に短命かもしれませんが)、運命と自分の決断があなたをどこへ連れて行ってくれるのか、すぐにもう一回このゲームの世界に飛び込んでみたくなるはずです。

※この記事は米国時間 3 月 27 日 に公開された“Indie Selects for March 2024: The ID@Xbox Team Serves Up Another Batch of Outstanding Indies”を基にしています。