『ペルソナ3 リロード』と「Episode Aegis」で体験する、自らを振り返る旅

概要

皆さん、こんにちは。『ペルソナ3 リロード』(『P3R』) ゼネラル プロデューサーの和田和久です。最終章となる「Episode Aegis」がリリースされたので、ここまでの道のりについて少しお話したいと思います。

この旅は『ペルソナ3 リロード』から始まります。なので、まだ遊んでいない方は、これを機会にぜひプレイしてみてください。個人的な話になりますが、『ペルソナ3』は「ペルソナ」シリーズの新時代の幕開けとなっただけでなく、私自身のゲーム開発者としてのキャリアの転機でもありました。『P3R』開発メンバーも、オリジナル版がリリースされたときのファンが多く、彼らの視点と私の視点とを合わせてリメイクを作ることは、とても感慨深いものがありました。私たちは、このタイトルがファンにとっても自分たちにとってもどれほど意味のあるものかを深く理解し、その気持ちのすべてを注ぎ込んで、可能な限り最高のゲームを作り上げました。

『ペルソナ3』の核となるストーリーは、世界中のプレイヤーの心に響きました。私たちは『ペルソナ5』でファンに愛された派手で魅力的な体験に応えるべく、ゲームプレイとビジュアルを現代風にアレンジしつつ、『ペルソナ3』本来の魅力を維持するよう努めました。長年のファンであろうと、初めてシリーズに挑戦する好奇心旺盛な方であろうと、私たちはこのゲームを印象に残るものにしたかったのです。以前にも申し上げましたが、良いものは決して時代遅れにならないというのが私の信条であり、プレイヤーの皆様からの溢れんばかりの愛情を目の当たりにして、その良さを現代の皆様にお届けする義務を果たせたことに、感謝と安堵の気持ちでいっぱいです。

そして、ダウンロード コンテンツ「Episode Aegis」が 9 月 10 日に配信されました。『P3R』と同じように、PS2 版『ペルソナ3フェス』に収録された「Episode Aegis」をイチから作り直したいと思っていました。実は『P3R』の企画当初から、物語に欠かせない要素だと感じており、なんとか作りたいと思っていたのですが、様々な難点があり、実現は不可能かもしれないと思うときもありました。私はどうしても諦めきれず、本編を開発しながらも実現する方法を探し続けました。

私が「Episode Aegis」をどうにか実現したいということを明らかにしたとき、世界中のファンから反響をいただき、多くの人が「Episode Aegis」を入れてほしいと切望していることがわかりました。私ひとりの頑なな願いではなかったことが最後の後押しとなり、実現することができたのです。声を届けてくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました。

最後に、「Episode Aegis」にのみ登場する新キャラクター、メティスについて触れたいと思います。『ペルソナ3』のキャラクターはすでに『ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト』などの最近のタイトルに登場していますが、メティス自身は『ペルソナ3フェス』以来となります。そのため『P3R』スタイルでメティスをどのように描くのかは特にこだわったところです。アイギスと似ていますが、彼女には独自の要素があります。彼女はペルソナのプシュケイと、チームの他のメンバーと肩を並べるための固有のスキルも持っています。新しくプレイされる方はもちろん、何度もプレイされている方にも、デザインやアニメーションにこだわった彼女の魅力を感じていただければ幸いです!

長きにわたり、私たちが魂を込めて作り上げた「ペルソナ」シリーズをいつも応援していただき、誠にありがとうございます。そして「Episode Aegis」にご期待ください!『ペルソナ3 リロード』は XboxシリーズX|S、Xbox One、Windows PC、Game Pass にて発売中です。また、「Episode Aegis」は、『ペルソナ3 リロード: エクスパンションパス』の一部で、Xbox Game Pass Ultimate メンバーなら特典として受け取ることができます。

※この記事は米国時間 9 月 10 日 に公開された“Persona 3 Reload and Episode Aigis -The Answer-: A Deeply Personal Journey”を基にしています。