『Microsoft Flight Simulator 2024』で個人的な旅行記を作成する楽しさ

概要

  • Microsoft Flight Simulator 2024』では、その素晴らしい写真測量技術により、地球全体の「デジタル ツイン」が作成されました。
  • 実際に訪れたことがあるお気に入りの場所をバーチャルで再訪し、当時の記憶や懐かしい気持ちを呼び覚ましましょう。
  • 『Microsoft Flight Simulator 2024』は Windows PC、Xbox Series X|S、Xbox Cloud Gaming (Beta)、Steamで発売中です。

年齢を重ねるにつれ、自分がこれまで住んだことのある場所や旅したことのある世界のさまざまな場所について、より頻繁に思い出すようになりました。そして、訪れてみたいと思っている国のリストがどんどん長くなっていくことに驚いています (その中には日本も含まれています)。たくさんの場所に行くことができたことを感謝するようになりました。そして、『Microsoft Flight Simulator 2024』は、それらの場所を再び訪れることができる素晴らしい手段のひとつとなっています。

驚異的な写真測量と拡張デジタル標高モデルのおかげで、本作に登場する地球の「デジタル ツイン」は探索するのに最適な世界です。 そのリアルなディテールにより、かつて住んでいた近所の上空を飛んだり、国立公園を再訪したり、何年も前に訪れた思い出の海岸線をドライブしたりすることができます。さらに、航空機から降りて、世界中のほぼどこでも散策することもできます。

思い出を飛び越えて

「前作『Microsoft Flight Simulator (2020)』の開発を通して、最も感動的なストーリーは、すでに私たちの中に存在するものだと気が付きました」と、『Microsoft Flight Simulator』の責任者であるヨーグ ニューマン (Jorg Neumann) 氏は Xbox Wire とのインタビューで語っています。「地球はただの岩や丘、木かもしれませんが、特定の人々にとって特別な意味を持つのは、それぞれの持つの記憶によるものです。これらは非常に個人的な物語でもあります。私たちは皆ここに住んでおり、これが私たちの惑星の姿なのですから、感情的なつながりという点ではほぼ普遍的なプラットフォームと言えるでしょう。

筆者は何十年も前にハレアカラの山頂からの日の出を見ましたが、今でもよく思い出します。

ニューマン氏は、私が『Microsoft Flight Simulator 2024』をプレイしている間に感じたことを言い当てていました。このゲームはキャリア モードからワールド フォトグラファー モードまで、数多くの航空機や体験が楽しめる素晴らしいフライト シミュレーターですが、私が強く惹きつけられたのは、見慣れた場所の上空を飛ぶだけでも、そのディテールが格段に高精細になったことで、とても感情的でインパクトのある体験になった、という点です。

「パンデミックの間、両親が恋しくてたまらなかったのを覚えています」とニューマン氏は続けます。「父は現在 90 代半ばで、何が起こるかわからない状況だったので、もう二度と会えないかもしれないと心配していました。そこで、『Microsoft Flight Simulator (2020)』で実家まで飛びました。近くの湖に着陸して、両親に電話をかけたのです。「直接は会えないけど、できるだけ近づこうと思って、いま家を近く (デジタルツイン) から見ているんだと伝えました」

ノイシュヴァンシュタイン城は、ディズニー ランドのシンデレラ城のモデルと言われています。

「この『Microsoft Flight Simulator 2024』では、ゲームと現実の差が大幅に縮まりました。湖の周りに適切な木々が生えており、地面や水がリアルに見えるので、感情的なインパクトがより強くなりました。子どもの頃、湖へ飛び込んだり友だちと遊んだり、初めて泳いで向こう岸まで行ったりした記憶が、こうした細部まで表現された表現によって鮮明に蘇ってくるのです。かつて目にした光景を、デジタルな世界で再現できるのです。

お気に入りの場所を再訪する

大好きな場所をいくつか再訪したとき、私はノスタルジーを何度も体験しました。マウイ島のハレアカラにおける火口の頂上で日の出を見たとき、サンフランシスコのゴールデン ゲート ブリッジを渡ったとき、フランスはパリの市街を探索したとき、イタリアはベニスで迷子になったときなど、何年も思い出すことのなかった思い出が蘇りました。『Microsoft Flight Simulator 2024』でこれらの思い出の場所を飛びながら、当時の記憶の感情がわき起こったのです。

「まず、最初に訪れたのはカウアイ島でした」と、ノイマン氏は私に語りました。「次に訪れたのは、よくスキーしに行ったグリンデルワルドです。アルプスを歩いて見回りました。ニュージーランドも大好きなので、時々訪れるようになりました。 実際に訪れたことのある 10 か所ほどのロケーションを選び、現在はどのようになっているのかを確認しました。その後は映画ツアーに出かけて、『インディ・ジョーンズ』、『ロード・オブ・ザ・リング』、『愛と哀しみの果て』の撮影地を訪れました」

心はいつもサンフランシスコにあります。

さまざまな改良により、こうした体験は、フライトシミュレーション コミュニティ全体にとってさらにリアルなものになりました。現在では、正確かつ詳細な地形、岩、水の状態を再現している世界が整ったことで、フライト シミュレーションの機能面だけでなく、没入感やリアリティある体験も向上しています。地形に対応する適切なタイヤを装備していないと、岩に引っかかって飛行機が不時着してしまうほど、本作は細部まで作り込まれています。

世界中を写真におさめる

地上に降り立った際には、木々や草花の改善だけでなく、飛行機から降りて歩き回って写真を撮影する楽しさに気づくでしょう。野生動物はもちろん、ギザの大ピラミッドやノイシュヴァンシュタイン城のような象徴的な場所など、実際に自分の目で見るべき素晴らしいものはたくさんあります。ワールド フォトグラファー モードでは、そうした場所を発見するだけでなく、その様子を記録するチャレンジを用意しています。そうすることで、フライトの楽しさと私たちが住む世界への感謝を深めてくれます。

「コミュニティからのリクエストのひとつは、もっとやることが欲しい! ということでした」と、ニューマン氏はワールド フォトグラファー モードが誕生した経緯について説明します。「そこで私は航空業界のキャリアをゲームに加えました。実際の航空業界の仕事にできるだけ近づけてみました。また、ゲーマーは競争が好きですから、チャレンジ リーグ システムを考え出しました。さらに、ある時点から、動物の存在に強く惹かれるようになりました。これは、私が人間や場所、動物の写真をたくさん撮ってきたことに気づいたからです。その気づきを起点に、シンプルに地球を愛する人々のことを考え、同時に両親と一緒にスライド プロジェクターを使って休暇の思い出を振り返っていたことを思い出しました。すると、思い出を表現できる写真を撮れるようにしたくなったのです。皆さんがこれらのモードを楽しんでくださっているのを見て、とても嬉しい気持ちです」

ハワイ島にはたくさんの火山があります。

Microsoft Flight Simulator 2024』は、単に前作から進化したというだけでなく、地球をまるごと再現した「デジタル ツイン」により、かつてないほどダイナミックに世界を探検できる、大きな技術的飛躍を遂げています。 地球の端から端まで、これほどまでに驚くほど詳細に飛び回れるのは、ただただ信じられないほど素晴らしいだけでなく、自分だけの旅や体験への入り口としても機能します。

本作は旅行への情熱を新たに燃え上がらせてくれただけでなく、自宅にいながらにして大切な思い出を追体験したり、新しい目的地を探検したりできるユニークな方法を提供してくれました。最先端テクノロジーとノスタルジーが見事に融合し、フライトごとに新たな発見がある無限の可能性を秘めています。


お気に入りの場所をいくつかご紹介

前述のとおり、私は幸運にもこれまで旅行する機会に恵まれてきました。そこで、『Microsoft Flight Simulator 2024』で訪れるのに最適な場所であり、私のお気に入りの場所でもあるいくつかの場所をご紹介したいと思います。これらの場所のいくつかは、『Microsoft Flight Simulator 2024』のワールド フォトグラファー モードのチャレンジとしても楽しめます。

フリー フライトで使用する航空機ですが、ヘリコプターはかなり難しいので、地元を飛び回る際には CGS Hawk Arrow II を使うのが好きでした。適切な速度を維持でき、操縦も簡単なので、景色を存分に楽しむことができます。また、短いアプローチで着陸することも比較的簡単です。

パリ

私は幸運にもパリに訪れる機会に2 度恵まれましたが、どちらも基本的には同じ場所を訪れています。ルーブル美術館で長時間過ごしたり、エッフェル塔に登ったり、凱旋門の階段を上ったり、ノートルダム寺院を訪れたりしました。パリは歴史に満ち溢れた歩きやすい街で、その美しい街の巨大さを実感するには絶好の場所です。

凱旋門の上から見渡すパリは本当に素晴らしい。

シンガポール

数年前に仕事で 3 日間ほどシンガポールを訪れました。その際、港の賑わいに圧倒されました。シンガポールは主要な貿易ハブとして機能していることは前から知っていましたが、実際にその様子を目にすると感動的でした。また、街の建築物も同様に素晴らしいものでした。夜はウォーターフロントを散歩し、マリーナ・ベイ・サンズのような象徴的なスポットを眺めながら、『MSFS 2024』でフライ バイする価値のある場所だと感じました。

次回はマリーナ・ベイ・サンズの屋上にあるプールで泳ぐつもりです。

サンフランシスコ ベイ エリア

私は 10 年近くベイ エリアに住んでいましたが、ゴールデン ゲート ブリッジ、アルカトラズ島、ベイ ブリッジ、フェリー ビルディングなど、地球上で最も素晴らしい都市の 1 つであることを象徴する多くの光景は、どれだけ見ても飽きることがありませんでした。また、ハイウェイ 1 号線の上空を飛行し、海岸線に沿って下る (または上る) フライトを楽しむ場合の出発地点としても最適です。

こんなに素晴らしい景色は他にありません。

シアトル

観光名所といえば、誰もが知っているスペース ニードル (私は素敵だと思います) があると思いますが、私は遠くに望むレーニア山の姿に飽きることがありません。この山は、街のすぐ南にそびえる素晴らしいランドマークで、雲がかかっていないときは、とても素晴らしい姿を見せてくれます。シアトルはどこから見ても自然の美しさに囲まれており、巨大なワシントン湖のような雄大な水路など、どこを飛んでも素晴らしい景色が広がる緑豊かな地点がたくさんあります。もし飛行を楽しみたいなら、水上飛行機に乗って、たくさんの水面に降り立ってみてください。

活発な成層火山であるレーニア山は、シアトルから車ですぐのところにあります。

ハワイ諸島

私は幸運にもここで育ちました。具体的にはオアフ島のカイルアという町ですが、住んでいた間には主要な各島を少なくとも一度は訪れました。カウアイ島では素晴らしいヘリコプター ツアーを楽しみ、マウイ島のハレアカラ国立公園ではハイキングを楽しみ、ハワイ島では溶岩原を歩き、ノース ショアには何度もドライブしました。当然のことながら、私はこれをキャリア モードにおけるホームとして選び、『Microsoft Flight Simulator 2024』で、故郷のちょっとしたツアー ガイドを運営しています。

私の故郷、カイルアです。

※この記事は米国日時 12 月 11 日に公開された “Microsoft Flight Simulator 2024: Creating a Personal Travelogue” を基にしています。