「Copilot for Gaming」新登場: 時間を節約しながらゲーマーの腕前を磨く AI アシスタント

概要

  • 公式 Xbox ポッドキャスト で、Gaming AI 担当 コーポレート バイス プレジデント のファティマ カーダー (Fatima Kardar) が「Copilot for Gaming」を発表。
  • プレイヤーがより素早くゲームに親しめるよう、上達のためのコーチングを受けられ、さらにソーシャルなゲーム体験も楽しめるようにサポートしてくれる「究極のゲーム用 AI アシスタント」
  • 同ポッドキャストではジェイソン ロナルド (Jason Ronald) が Xbox Play Anywhere に対応したタイトルが 1,000 本を超えたこと、そして今後さらに多くの作品が追加されることも発表。
  • 最新のエピソードは YouTube と Spotify で視聴できるほか、Apple Podcasts でも音声のみを配信しています。

近ごろ配信された 「The Official Xbox Podcast」 では、Xbox の Gaming AI 担当コーポレート バイス プレジデントであるファティマ カーダー (Fatima Kardar) が、Xbox Next Generation 担当バイス プレジデントのジェイソン ロナルド (Jason Ronald) とともに、Xbox プレイヤーの皆さんに直接関わる AI を活用した新機能を公開しました。これらの機能は、時間の節約や新しいゲームとの出会いをサポートすると同時に、しばらく離れていたゲームに再び戻る際にも力を貸してくれます。

ポッドキャスト内でカーダーが紹介した「Copilot for Gaming」は、近いうちにモバイル向けに Xbox Insiders 経由でプレビュー体験できるようになります。AI を活用したこのアシスタントは、プレイヤーが好みのゲームにいち早くアクセスし、実力アップのためのコーチングを受けられるように設計されています。さらには、フレンドやコミュニティとのつながりも深めやすくするための機能が盛り込まれており、必要なときにはそばについてくれ、不要なら目立たないように離れてくれる、まさに「頼れる相棒」のような存在です。

カーダーはポッドキャストでこう語っています。

「ゲームは唯一、体験が途中で行き詰まる可能性のあるエンターテインメントです。だからこそ『そうなったときに助けてくれる存在』が必要なんです。」

文章ではイメージしづらいかもしれません。実際に動作する様子がポッドキャスト内でいくつかのプロトタイプ映像として紹介されていますので、ぜひそちらもご覧ください。

ポッドキャスト内で紹介されているゲーム内アシスト機能の映像は、あくまでコンセプト実証用のものです。

Copilot for Gaming は「機能」「適応性」「パーソナライズ性」の 3 つの原則を軸に設計されました。個々のプレイヤーに応じたおすすめゲームの紹介や、スムーズなゲームプレイの準備、実力アップに役立つコーチング、さらに友達との交流維持を支援するなど、多方面でプレイヤーをサポートします。カーダーは、Copilot とはプレイヤーが望むタイミングや方法でやりとりが出来るようになっており、ゲーム体験を妨げるのではなく高めることを目指しているとも強調しました。

Copilot for Gaming が最初に解決しようとしている課題のひとつが、「タイムマネジメント」です。検索やダウンロード、アップデートなどの作業に時間を取られることを減らし、ゲームをプレイする楽しみに集中できるようにすることが狙いとしており、「これらの機能は、プレイヤーがまず遊び始められる状態にするため、という明確な目的のもとに作られています」とカーダーは説明します。プレイヤーが好きそうなゲームを提案したり、昔プレイしていたお気に入りのゲームを再開したりするときにスムーズな導線を提供するなど、Copilot for Gaming は Xbox によるゲーム体験をよりシームレスでパーソナルなものへと進化させます。

今回特に注目していただきたいのは、カーダーがポッドキャスト内でデモを行った「将来的に Copilot for Gaming に実装されるゲーム内アシスト機能」です。自然な会話文を通じて、Copilot がプレイヤーの状況に合わせたアドバイスを提供し、ステージの攻略や戦略の改善を手助けしてくれます。

「ただ AI が助けるという図式だけではなく、適切なタイミングで支援が受けられていることが大切です。ゲーム体験そのものを邪魔しないようにするには、設計の段階から細心の注意が求められます」とカーダーは説明します。

こうした機能はプレイヤーが自分の意思で使うことを選び、その「使いたいタイミング」もコントロールできるようになっています。今後、この機能は Xbox Insider Program を通じて、まずはモバイル向けから順次提供される予定です。プレイヤーからのフィードバックを集めつつ機能を磨いていく方針であり、最終的には各種デバイスにも展開される計画です。ご興味のある方は、下記リンクから Xbox Insider Program に参加してみてください。
Xbox Insider Program 公式ページ (英語)

また、今回のポッドキャストでは、ロナルドから 「Xbox Play Anywhere」対応したタイトルが 1,000 本を超えたことも発表されました。Xbox Play Anywhere 対応のゲームを購入すると、追加費用なしで Xbox と Windows 10/11 PC の両方でプレイでき、セーブデータや実績もデバイス間で引き継げます。この柔軟性はプレイヤーにとって利便性が高いだけでなく、ロナルドによれば開発者にとっても大きなメリットがあるようです。

「Xbox Play Anywhere に対応しているタイトルは、プレイ時間が平均 20% も増えるというデータがあります。いつでもどこでも遊べる柔軟性が、プレイ時間の伸びにつながっているのです。」 とロナルドは言います。

本件に関する詳細や今回の AI 機能が動作する様子については、ぜひ最新の「The Official Xbox Podcast」をご覧ください。

※この記事は米国日時 3 月 13 日に公開された “Empowering Creators and Players With Muse, a Generative AI Model for Gameplay” を基にしています。