ついに『Hollow Knight: Silksong』を遊ぶことができました!

前作『Hollow Knight』(ホロウナイト) について

Hollow Knight』をプレイしたことがない人は、なぜ『Hollow Knight: Silksong』がこんなに話題になっているのか不思議に思うかもしれません。『Hollow Knight』は、2017 年に発売された横スクロール型のアクションゲームで、ややカルトヒット的な規模の作品ながら、非常に高い評価を得ました。ゲームの歴史上、最高のスタジオ デビュー作という声もあります。黎明期の横スクロールアクションゲームのような、高難易度ではあるものの、それに見合った報酬が用意されている歯応えのあるゲームプレイ、謎解き要素、それに加えてソウルライク要素を融合させた傑作です。

続編となる『Hollow Knight: Silksong』は、当初 DLC として計画されていましたが、規模が大きくなりすぎたため、単独のゲームとして開発されることになりました。2019 年の発表以来、ファンはずっとその発売を待ち続けていたため、期待が高まっています。

『Hollow Knight: Silksong』が満を持して発表

そして、『Hollow Knight: Silksong』 (以下『Silksong』) の正式発売が満を持して「Xbox Games Showcase 2025」で発表されました。本作が、初めて人々の前に姿を現すにあたっては、期待と予想、そして――そう、数えきれないほどのファンからの期待という重みが、他にはない特別なハードルとなって立ちはだかります。発表から 6 年、前作の登場から 8 年が経った今、続編が示さなければならないのは、「前作らしさ」と「新しさ」の両立です。そのバランスを取るのは決して簡単なことではありません。

しかし、gamescom 2025 で公開された新たな『Silksong』の試遊版をプレイした今、開発会社の Team Cherry がまさにその両立を成し遂げたことがわかり、大変嬉しく思います。もしあなたが、筆者と同じように『Hollow Knight』の続編がどんな作品になるのか心待ちにしていたひとりであるならば、きっと満足するでしょう。

この新作をどのように見せるか――そこに開発陣の巧みさが光ります。試遊版を起動すると、選べるエリアとして、「Moss Grotto」と「Deep Docks」の 2 つが提示されます。前者は、前作を遊んだプレイヤーが求めている “あの独特のプレイ感覚” をしっかりと届けてくれます。後者は、続編に必要な新しいアイデアがしっかりと盛り込まれています。

エリア「Moss Grotto」から試遊をスタート

『Silksong』の物語は、前作で NPC 兼ボスキャラクターとして登場したホーネットが囚われの身から逃れ、謎に満ちた新世界「Pharloom」へ踏み出すシーンから始まります。そして、緑豊かな「Moss Grotto」は、前作『Hollow Knight』がもたらした魅力の核心をすぐに思い出させてくれる場所です。

前作からこれほど時間が経っていても、『Silksong』の冒頭数分は驚くほど心地よく “懐かしさ” を感じさせてくれます――そして、開発スタジオ Team Cherry が初代でいかに素晴らしい仕事をしていたかを、改めて実感させてくれました。今作の世界も緻密に描かれ、滑らかにアニメーションされた美しい空間となっています。武器を手にした昆虫たちは、鬱蒼とした環境の中を優雅に佇みながら進み、常にどこか陰りがありながらも、プレイヤーを惹きつける魅力に満ちています。

複雑に入り組んだトンネルの迷路も健在で、ほとんど明確な道標がありませんが、それでも探索のモチベーションをかき立ててくれます。そして何より重要なのは、プレイヤーの操作に対する反応が驚くほど的確で心地よいことです。ジャンプから戦闘まで、ボタンを押すたびに、精密に調整されたレスポンスが返ってくるのです。

この試遊の準備として前作を改めてプレイしてみたところ、「Moss Grotto」は前作における無口な主人公にはなかった、ホーネットならではの魅力、つまりスピードを見せてくれました。ホーネットはより緻密な攻撃を繰り出し、障害物を乗り越え、本作から新たに登場する「Bind」という能力を使って瞬時に体力を回復することも可能です。しかし、これだけで「高難度のゲームが続編では簡単になった」と思ってはいけません。次なるエリア「Deep Docks」を遊んでみたら、その考えはあっさりと打ち砕かれました。

今度は「Deep Docks」エリアに挑戦

物語がさらに進んだ段階で訪れる 2 つ目のエリアは、明らかにプレイヤーの実力を試すためにデザインされています。そこは迷路のような構造で、そして「Deep」 (深い) というエリア名のイメージ通り暗闇に包まれた巣穴のようなエリアです。開始直後からマグマを浴びせてくる飛行型の敵や、攻撃をガードしてくる敵、容赦なく何度も私を打ち倒すボス (後ほど詳しく説明します) との戦いが待ち受けています。

これは『Hollow Knight』がどれほどプレイヤーにチャレンジ精神を求めるゲームだったかを思い出させると体験でした。そして、本作がその特性をどのように活かすかを示す導入部でもあります。ホーネットは前作の主人公よりも素早い戦闘スタイルですが、Team Cherry はその特性を敵側にも適用しました。その結果、戦闘システムはただ殴り合うのではなく、まるで剣戟のように早い展開の戦闘に進化しました。回避、攻撃、パリィ、そのすべてに明確な戦略が求められます。こういったアクションの流れを使いこなせるようになると、戦闘は驚くほど心地よく感じられます。

「Deep Docks」で新たに登場するルール、これは前作と比べて『Silksong』のゲーム性における最大の変化かもしれません。新たに導入されたクラフト要素の一環として、ホーネットはツールを装備することで、さまざまな能力を追加できます。たとえば投げナイフのように機能する遠距離攻撃の「Straight Pin」、一定時間のチャージ後に強力な攻撃を放てる「Silkspear」などがあります。しかし「Silkspear」を発動するためのエネルギーは戦闘でしかチャージできないので、使うためには危険に身を投じる必要があります。ツールの数はそこまで多くはないものの、どのツールを選ぶかによって、ゲーム全体のプレイスタイルが大きく左右されることは明らかでした。

それがはっきり感じ取れるのは、試遊版の終盤で出会うボス「Lace」です。ボスも剣士タイプの敵で、ホーネットと同等かそれ以上に素早く攻撃やパリィを繰り出し、こちらの戦い方に反応しているかのような攻撃パターンを出してきます。この瞬間、Team Cherry が本作においてスピードを重要視していることを痛感しました。何度も敗北を重ねた結果、ようやく自身の機動性と上手に使ったツールのおかげでボスを倒すことができました。単に、攻撃パターンを覚えて技を連打すればいいのではなく、きちんと反応することが求められるのです。見た目こそ『Hollow Knight』ですが、ある種、前作の速度を上げたターボモードでプレイしているような感覚になります。

そしてその先へ

試遊版ではまだまだ謎が多く、ほんの一部しか垣間見ることができませんでした。ゲーム内通貨 (Rosaries) やクラフト素材 (Shell Shards) を集めることはできますが、どちらもまだ使用することはできませんでした。壁をつかむといった基本的なアクションすら、今回のプレイでは登場しなかったのです。そして、ボスとの短い会話を除けば、ホーネット自身のキャラクター性もほとんど謎に包まれたままでした (忘れてはならないのは、前作の主人公と違ってホーネットは “話す” ことができます)。そのため、物語の全貌もまだ明らかではありません。試遊版をプレイしたことですべてがわかった感覚になるというよりも、むしろもっと見たいという期待感を残してくれました。

ここで示されているのは、明確なメッセージです。このゲームの核となるのは、スピーディーで力強く、精密な操作が求められる横スクロールアクションと戦闘です。本作は、『Hollow Knight』が築き上げたものを土台に、さらに何年もの経験、検討、そして開発者としての自信を重ねて、Team Cherry が磨き上げた傑作となるでしょう。「これは、まさに長年待ち望んできたゲーム」であると、私は『Hollow Knight』ファンの一人として確信できました。

Hollow Knight: Silksong』は、2025 年 9 月 4 日に Xbox Series X|S、Xbox One、Xbox on PC 向けにリリースされ、Game Pass Ultimate および PC Game Pass では発売初日からプレイ可能となります。また、同年 10 月 16 日に発売される ROG Xbox Ally および ROG Xbox AllyX にも最適化予定です。

※この記事は米国時間 8 月 20 日 に公開された“Hollow Knight: Silksong – Yes, We’ve Finally Played It”を基にしています。