『NINJA GAIDEN 4』はアクション ゲームの門戸を広げる意欲作

「Xbox 東京ゲームショウ2025 ブロードキャスト」での一幕にて、戦いのアリーナに歩み出るヤクモ。その手には、数多の戦いを共に駆け抜けてきた「鬼刃建御名方」を握ります。ここは地獄の一丁目、『NINJA GAIDEN 4』はチャプター 1、「血海の東京摩天楼 (けっかいのとうきょうまてんろう)」の関門が一つ。難易度は「MASTER NINJA」。そこは一瞬の油断、一度の選択ミスで、あまりに易々と命を刈り取られる世界。

経験に裏打ちされた、確かな足取りで龍神党の戦闘員を屠るヤクモ。まさに超忍としての力を遺憾なく発揮し、当たれば終わりの致命の刃をさも簡単そうに捌く鴉の忍と、共に逆境に打ち克ってきたプレイヤー。しかしながら、二人が「MASTER NINJA」を戴く至高の難易度と渡り合える領域にたどり着くまでには、長い旅路が存在しました。

なにも、ヤクモもプレイヤーも、物語の始まりから超忍たる力の全てを兼ね備えていたわけではありません。ここに至るまでには、二人のたゆまぬ努力と研鑽があったのです。そして『NINJA GAIDEN 4』は、その成長に必要な道のりを、多種多様な難易度設定、そしてアクセシビリティを通して導くことを念頭に制作されています。そう、どのような実力を持って始めたとしても、本作はプレイヤーの皆さんを、ヤクモやリュウと共に超忍の頂きを望むことができるように鍛えてくれるのです。

誰にとっても、よき挑戦を

アーケード ゲーム『忍者龍剣伝 (にんじゃりゅうけんでん)』から端を発した本シリーズは 2D、3D を含む様々な形で、忍者らしい俊敏な動きと目を惹く剣術や忍法で敵を倒していくことをテーマにした、高難度のゲーム体験が魅力の一つです。とりわけ純粋アクション ゲームというジャンルの中では、無類の難しさを誇る本シリーズであることから、『NINJA GAIDEN 4』をプレイしようと思い立った皆さんに、わずかな躊躇いが生まれることがあるかもしれません。

実に 13 年ぶりの新作である『NINJA GAIDEN 4』では、そうした懸念に応えるかのように、非常に粒度の高く、かゆいところまで手が届くような難易度設定、そしてアクセシビリティ設定が導入されています。本作を初めて起動した際に利用できる難易度には「HERO」、「NORMAL」、「HARD」の 3 種類が存在し、それらの枠組みの中に存在するさらに細かい設定や、難易度間を好きなときに行き来できることにより、プレイヤーは自身にとって歯ごたえを感じられる、最適な体験を確かめつつストーリーを進行することができます。

一例として、「NINJA GAIDEN」シリーズ、それどころかアクション ゲームをプレイするのが初めて、というプレイヤーの皆さんが、体験の中でどのように難易度を変化させ、途切れない歯ごたえを味わえるのかを描いてみましょう。

まずは難易度「HERO」でストーリーを始めた皆さんは、開始時に「HERO」特有のオート回避、オート ガード、そしてオート アシスト機能を有効にしてプレイをすることができます。これらの機能は初心者のプレイヤーにとって、どのタイミングで回避やガードを行えば戦闘の流れを引き込めるか、そしてどのようにコンボを繋げれば淀みない攻撃を加えられるのかを学ぶ機会を与えてくれます。「HERO」の補助機能を活かして躍動するヤクモを眺めているうちに、プレイヤー自身も徐々に、そして確実に手動での回避やガードを行う基礎を培っていくのです。物語の途中、ものは試しにとオート回避やオートガード機能を解除した皆さんは、難易度「HERO」が用意してきた戦いの中で、如何にご自身の感覚が成長を遂げたかを実感できるでしょう。

難易度「HERO」を安定して攻略できるようになったプレイヤーの皆さんは、次に難易度「NORMAL」でさらなる高みを目指せるようになります。補助機能から解き放たれたヤクモは、真にプレイヤーの思うままに戦場を駆け巡り、コンボが上手く繋がったときの感動も、敵の手痛い反撃によるダウンも、全てがそのまま皆さんの経験へと還元されていくようになります。忍貨を支払えば体術を教えてくれるタイランとの稽古により、さらに多くの技を使えるようになったヤクモを上手く扱う素養が、戦いに慣れ始めたプレイヤーの身についたといえるでしょう。

もし、思ったよりも「NORMAL」へと難易度を変更した際の変化が激しく、相当な苦戦を強いられてしまった場合も、難易度間を自由に行き来できることから、またしばらく「HERO」で技を磨き続けることが可能です。自信がつけば、「NORMAL」、そしてさらなる挑戦を求めたときに、より歯ごたえのある難易度「HARD」へと挑んで行けばよいのです。成長を続けるプレイヤーが常に歯ごたえを感じられるように、『NINJA GAIDEN 4』は難易度に対する包括的なアプローチによって、常にヒリつくようなアクション ゲーム体験を届けてくれます。

ゲーム難易度だけではない、快適な体験を

オート アシストやオート回避、オート ガードなどの他にも用意されている豊富なアクセシビリティ設定も、それぞれのプレイヤーにとってのよき挑戦を生み出すための一役を買っています。古参の「NINJA GAIDEN」シリーズ ファンなら、攻撃が命中した際に発生する「ヒット ストップ」を無効にしたり、攻撃対象を示す「ロックオン マーカー」を非表示にすることにより、これまでのタイトルでの体験に寄せた戦闘を楽しむことも可能です。シリーズのハイスピードな攻防を初めて体験するプレイヤーの場合はダメージを受けた際に体力を時間経過で徐々に回復する「オート回復」や、アスレチック要素が苦手な方向けに「オート移動」などの補助機能が存在し、全体的に演出の内容を抑えたい場合にも「残虐表現の緩和」を有効にすることで流血などの表現を和らげることができます。

上記のように、『NINJA GAIDEN 4』におけるアクセシビリティは自分だけの体験へと変化させていくものだけではなく、視覚的な情報を整理するためにも役立つ設定が用意されています。たとえば「ゲーム要素の強調表現」をオンにした場合、以下のゲーム内のオブジェクトを無数の選択肢からお好みの色へと配色を変更することが可能です。

・ハイコントラスト背景

・味方キャラクター

・通常の敵

・遠距離攻撃をする敵

・強い敵

・アクセス可能なオブジェクト

・破壊可能なオブジェクト

・移動用のオブジェクト

・鴉忍具用のオブジェクト

・レールの色

・アスレチック中の障害物

操作に関しても、「左利き用反転操作」に加え、「片手プレイ」をする場合の設定が存在し、イチから操作系統を編集したい方向けには「操作レイアウト」を丸ごと変更するためのオプションも存在します。このように多岐にわたって柔軟な設定は、『NINJA GAIDEN 4』における体験をコントローラーのみならず、それ以外の入力機器を使用している、より多くのプレイヤーの皆さんにも楽しんでもらえることを意味します。

「MASTER NINJA」の片鱗を、「煉獄」で味わう

難易度「MASTER NINJA」は、ストーリー モードを一度クリアしなければ開放されないという性質を持ち、『NINJA GAIDEN 4』において最高峰の難易度を誇ります。しかしながら、ストーリー クリア前であっても、その無慈悲ともいえる難易度を少しだけ味わう方法があります。

本作のストーリー モードを構成するチャプターには、正規ルートにはなく、隠されたエリアに配置された、青く燃えさかる鳥居から入場できる「煉獄 (れんごく)」と呼ばれる各種チャレンジが存在します。中では敵が滂沱の如く襲いかかってくる、連戦形式の戦いが待ち構えていますが、入場するにあたってキャラクターの体力を捧げることで、突破時に得られる報酬を上乗せすることができます。最大体力を 75% 捧げ、最も大きな報酬を得られる「地獄導」では、これまではスリップ ダメージのように思えていた攻撃も、全てが致命傷となります。もちろん、必ずしも正真正銘の「MASTER NINJA」のように敵が手ごわい AI を備えているわけではありませんが、その片鱗だけならば十分に味わえるでしょう。

超忍の名を戴く領域へ、足を踏み入れる覚悟を問う

ストーリー モードをクリアし、開放された超忍への道、「MASTER NINJA」。「Xbox 東京ゲームショウ2025 ブロードキャスト」で発表された映像では、ヤクモが一撃死すらありうるような苛烈な世界を縦横無尽に駆け巡りました。あの映像に映る鴉の忍の大立ち回りが、いかに細い糸を針の穴に通すがごときものであったのかを知ることで、「MASTER NINJA」へと挑むプレイヤーにとって大きな心構えの一つとなるでしょう。

難易度「MASTER NINJA」では、終盤のチャプターにのみ登場したような「龍神党上尖兵」、そしてより上位の存在であり、大型の手裏剣を含めた多様な武器を扱う「龍神党兵長」、もしくは「龍神党上兵長」などの強力な敵が最序盤から随所に配置されており、さらには関門ごとの敵勢力の攻勢の回数が増えている場合があります。これら上位の敵は、より洗練された AI によってヤクモを積極的に囲み、視界外からであっても攻撃を、そして隙あらば容赦のない強攻撃を行ってきます。囲まれてしまえば、あっという間にダウンを奪われてしまうでしょう。関門ごとに対応しづらい位置に出現するロケット兵なども、常にプレイヤーの悩みの種になるはずです。

この極限状態の中を生き抜くには、難易度「HERO」、「NORMAL」、「HARD」でこれまで培ってきた経験を総動員する必要があり、その上でもさらなる鍛錬が必要と感じられることがあるかもしれません。そんなときは、「トレーニング モード」に立ち寄ることをお勧めします。トレーニング モードにはタイトル画面から、そしてチャプター内からであっても入場でき、お好みの敵との直接対決や手に入れた妖器の性能をチェックし、コンボを練るのに最適なシステムが用意されています。ここではメニューから「血楔ゲージ」や「乱殺ゲージ」を含めた各種パラメータを最大に保つことが可能で、息切れの心配なく、心ゆくまで数々のアクションを試すことが可能です。さらに、ボタン一つで装備している武器のコンボの一覧を、設定されているおおまかな欠損率なども含めて確認することができます。『NINJA GAIDEN 4』では、こうしたシステムを通して手にする武器の入念な確認ができ、プレイヤーの皆さんが「MASTER NINJA」の過酷な旅路を歩むための十全のサポートが用意されています。

遥か高みへと昇りゆく

『NINJA GAIDEN 4』を通して、初めて純粋アクション ゲームを楽しむプレイヤーの皆さんも、丁寧に設計された本作の学習曲線によって十分な経験を、本作の高みの一つである難易度「MASTER NINJA」に立ち向かうための技術を修めることができます。最初に選択できる「HERO」、「NORMAL」、「HARD」の 3 種類の難易度を通した、プレイヤー自身にとって歯ごたえのあるゲームプレイの実現に加え、より体験の粒度を高めてくれるオート回避、オート ガード、そしてオート アシストなどの設定、さらには視覚情報と操作系統の柔軟な調整も踏まえ、本作においてシームレスな成長を楽しむことができます。さらにはトレーニング モードを活用することで、固定された環境でヤクモやリュウのアクションにより習熟することができ、「MASTER NINJA」での戦いに向けて実力を高めることが可能です。

最後に、難易度「MASTER NINJA」においても成長要素がリセットされた「死狂 (しぐるい)」モードを通して、難易度をさらに苛烈なものへと切り替えられることもお伝えおきましょう。筆者はチャプター 1 を何時間もの順応、特訓に加え、入念な戦略立てによって死亡せずに突破することがかないましたが、勢いそのままに突入したチャプター 2 では容赦のない、手荒い歓迎を受けたことをお伝えしておきます。『NINJA GAIDEN 4』の間口の広さ、そしてその果てしない高みを含めた詳しい情報については、10 月 21 日の発売に近づくにつれ、さらにお伝えする機会が準備されています。ぜひ楽しみにお待ちください。


『NINJA GAIDEN 4』は 10 月 21 日に Xbox Series X|S、Xbox on PC、Xbox Cloud、PlayStation 5、Steam に向けて発売します。発売初日より Game Pass でもプレイが可能で、ダウンロード版 (Xbox) は Xbox Play Anywhere にも対応します。

『NINJA GAIDEN 4 Deluxe Edition』には今後配信の追加コンテンツ「二人の超忍」に加え、リュウ用の「トラディショナルダークブルー」、そしてヤクモ用の「鴉の超忍」スキンが同梱します。

Standard Edition、そしてDeluxe Editionの予約特典には発売時より使用できるヤクモ用の「黒龍の末裔」スキンが付属します。