概要
- Treyarch のデザイン ディレクターであるケビン ドリュー (Kevin Drew) 氏に、ワンダー ビークル「オールド テッシー」の制作過程について伺いました。
- 『Call of Duty: Black Ops 7』のゾンビ モードでは、オールド テッシーが仲間のひとりのような存在となり、プレイヤーはこの車両を運転したりカスタマイズしたりできるようになります。
- 『Call of Duty: Black Ops 7』は、 Xbox Series X|S、Xbox One、Xbox on PC、ROG Xbox Ally ハンドヘルド デバイス、Xbox Cloud、Battle.net、Steam、PlayStation 5、PlayStation 4 向けに 2025 年 11 月 14 日に発売予定です。Xbox Play Anywhere に対応し、Game Pass Ultimate と PC Game Pass で発売初日からプレイ可能になります。
いよいよ 2025 年 11 月 14 日に発売される『Call of Duty: Black Ops 7』。そこで「Black Ops」シリーズ史上最大のゾンビ モード用マップとなるのが「アッシュ オブ ザ ダムド」です。このマップは、ダーク エーテルによって歪められた象徴的なロケーションが満載で、シリーズの人気キャラクターも再登場します。しかし、もっとも大きな追加要素はやはり、カスタマイズやフル操縦が可能なワンダー ビークル「オールド テッシー」の導入でしょう。
ゾンビだらけの危険な路上を駆け抜けるのに、錆び付いたピックアップ トラックのハンドルを握る以上にうってつけの方法などあるでしょうか? 「Black Ops 7」のゾンビ モードのオープニング エリアで出会う時点で、オールド テッシーはすでに多くの攻撃に耐えられるほど頑丈です。しかし、この車両の真価は、あなたと仲間がダーク エーテルを冒険する中で可能になるその奥深いカスタマイズ性にあります。

案内役が必要なら、T.E.D.D. の切断された頭部を取り付けてみるのはどうでしょう? もちろん、巨大なタレットを装備することも可能です。気分転換がしたくなったら、リア バンパーに後付けできる「パック・ア・パンチマシン」をチェックしてみてください。ダーク エーテルでは生き延びれば生き延びるほど、オールド テッシーをよりカスタマイズできるようになり、ゾンビ モードに参加するたびにエキサイティングで新鮮なゲーム体験が次々と生まれるようになっています。
戦闘におあつらえ向きのピックアップ トラックを『Call of Duty: Black Ops 7』のゾンビ モードに登場させるというアイデアはどのように生まれたのでしょう? Treyarch のデザイン ディレクターであるケビン ドリュー (Kevin Drew) 氏に、ピックアップ トラック、しゃべるクルマ、そして名優ノーラン ノース (Nolan North) 氏の起用などをキーワードに話を伺いました。
「ゾンビ モードのロンチ マップをどんな内容にするか考えていたときが、着想を得た瞬間だったと思います」とドリュー氏は語ります。「Call of Duty: Black Ops II』の『TranZit (トランジット)』が大好きだったんですよ。思い出も多いですし、特にあのマップが目指していたことに愛着がありました。あれから 10 年以上経った今、あれを次のレベルに引き上げられると思ったんです。技術があり、経験もある今、あれをどう進化させられるだろうか? と」

ドリュー氏が話すとおり、開発チームが辿り着いた核となる理念のひとつが、『Call of Duty: Black Ops II』のゾンビ モードに登場した「バスに乗せられる」要素の代わりに、今度は「(プレイヤーが) 乗り物を運転する」というものでした。この「ゾンビと操縦可能な乗り物」というシンプルな構想が起点となり、他のスタッフたちからもアイデアが出始めます。
「ナラティブは『70 年代のジャンクなピックアップ トラックをボロボロにしたい』ということにすぐになって」とドリュー氏は語ります。「そこから 4 人プレイへの対応や柔軟性の担保を確認していきました。ゾンビ モードはかなり過酷なので、このトラックが本当に頼りになり、まさに “5 人目の仲間” になるようにしたいと思ったんです。それが出発点のようなもので、そこから実現できる面白いことを全て盛り込みました」
チームが最初に決めた “面白いこと” のひとつが、「TranZit」から T.E.D.D. を復活させ、この新しいゾンビ モード用マップの現代版に取り入れたことでした。彼を最初のアップグレードにすることで、オールド テッシーのダッシュボードに取り付けると、トラックに命が宿り、意識が芽生え、話しかけてくるようになるのです (これは 80 年代に人気を博した電子頭脳搭載のしゃべるクルマにインスピレーションを得たものです)。

「『Call of Duty: Black Ops Cold War』以降、『パック・ア・パンチマシン』は中央にジェット エンジンを備えた即席の装置でした。それで武器を強化するわけですね。そこで、『車両の後部にジェットエンジンを積んで強化したらどうだろう?』と考えたんです。そうしたアイデアがどんどん湧き出てきました」
ドリュー氏はまた、オールド テッシーのような乗り物のアイデアは何年も温められてきたものだと明かします。アボミネーションの残骸を使ったワンダー ビークルのようなものを作りたかったものの、過去の「Call of Duty」ではできなかったと言います。それが今回、実現したのです。
「(オールド テッシーに) あの遺骸を追加した途端、皆から『レーザー ビームはまだ撃てるの?』みたいな声が出て、『うん、撃てたほうがいいよね』となったりと。そして、最後の仕上げが「Wunderwaffe DG-2」でした。少し前の話ですが、数か月間、改良や進化が重ねられ、本当に素晴らしいプロセスを経て体験が完成したんです」

今回、開発チームがゾンビ モードで取り組みたかったもうひとつの部分が、特に序盤におけるプレイヤーの決断に重みを持たせることでした。インスピレーションの源となった「TranZit」に再び立ち返ると、そこでプレイヤーは進路を決める必要がありました。近年のゾンビ モードのマップにはこの要素がなく、散開してから再集結できるといった、より融通の利く作りとなっています。今回の「Black Ops 7」のゾンビ モードでは、オールド テッシーに乗車中、道中で無数の決断を迫られます。左の道を行くか? 右の道を行くか? 待ち構えて敵の大群を耐えしのぐのか? さらに、これらの中間地点には、オールド テッシーをかばいながら通らなければならない危険な道も存在します。
数か月前の「Call of Duty: Next」イベントで「Black Ops 7」のゾンビ モードをプレイした際、私はこの問題を直に経験しました。仲間が T.E.D.D. を取り付け、ダーク エーテルを進み始めたところで分かれ道に差し掛かかったのですが、どちらの道を選ぶべきか迷っているうちにゾンビにやられてしまったのです。このとき、オールド テッシーは強力であるもののの、少なくとも最初は予想外の大ダメージに弱いこともわかりました。ゾンビを轢き続ける気持ちよさとは裏腹に、この乗り物は無敵ではなく、大事に扱う必要があることを早めに教えてくれたわけです。
「道路に出て最初の数回は前に進みさえすれば何とか乗り切れるようにする、といったバランス調整に開発チームは苦労しました。同時に、テッシーをメンテナンスし、つねに走行可能な状態に保つための方法も数多く用意しました」とドリュー氏は話します。

アッシュウッドに着くと使えるようになる避難所があり、ここでアンロックされるガレージが「アッシュ オブ ザ ダムド」における拠点となります。故障したオールド テッシーをこのガレージにワープさせて修理できるようになるため、体験プレイ時に私が経験したように、道の途中で乗り捨てざるを得なくなった場合に非常に役に立ちます。
「T.E.D.D. には自動修復機能も備わっています」とドリュー氏は付け加えます。「ですので、霧の中でしばらく耐えれば動き始めます。時間があれば、サルベージを使って手動で修理することもできます。車両の維持方法はたくさんあり、これによってダメージを厳しめにしても問題ないようになっています。オールド テッシーがいても道路が危険なことに変わりはありません」
T.E.D.D. が頭部だけではあるものの復活する点については、先述の内容にも関連しています。すなわち、オールド テッシーを単なる新しいゲーム メカニクスではなく、5 番目の仲間のように感じられる存在として登場させる方法です。

「オールド テッシーをマップに不可欠な存在にするのが目標でした。この車両を中心にすべてを構築しているんです」とドリュー氏は話します。「オールド テッシーはこのマップの核となる新しいメカニクスです。ですので、クエストなどにはテッシーが必要になります。T.E.D.D. を登場させたのは、『Call of Duty: Black Ops II 』のゾンビ モードへのオマージュですね。彼はとても面白いキャラクターなので、ひとつのマップにしか出てこないのは惜しいくらいです。T.E.D.D. の声はノーラン ノース氏で、素晴らしい仕事をしてくれています。この 1 か月間、彼のセリフを聞くたびに思わず笑ってしまいました。T.E.D.D. の復活への道のりは特に楽しめるものでした」
オールド テッシーの誕生過程について知れば知るほど、ダーク エーテルに戻り、そこに隠されている秘密を確かめるのが楽しみになります。このシリーズに誰よりも多くの時間を費やしてきたドリュー氏に、プレイヤーが初めて体験する「アッシュ オブ ザ ダムド」でどんなところに期待してほしいかを尋ねてみました。
「あまりネタバレはできないのですが、クエストで絶対にオールド テッシーの助けが必要な場面があるんですよ。「よし、全員乗れ!」って感じで、あるエリアから出るときに全員が乗り込むことがあるんです。ある者は中に、ある者は上に、ある者は後ろに乗り込んで「出せ!」という具合にです。まるでアクション ヒーロー映画の脱出シーンみたいで、すごくカッコいいんです。ゾンビ モードではなかなか味わえない体験だと思います」
『Call of Duty: Black Ops 7』は、 Xbox Series X|S、Xbox One、Xbox on PC、ROG Xbox Ally ハンドヘルド デバイス、Xbox Cloud、Battle.net、Steam、PlayStation 5、PlayStation 4 向けに 2025 年 11 月 14 日に発売予定です。Xbox Play Anywhere に対応し、Game Pass Ultimate と PC Game Pass で発売初日からお楽しみいただけます。
※この記事は米国時間 2025 年 11 月 5 日に公開された “How Treyarch is Bringing a Rusted Pick-up Truck to Life in Call of Duty: Black Ops 7 Zombies” を基にしています。