Xbox が初の Carbon Aware 対応コンソールに ~アップデートを近日全ユーザーに提供開始~
Xbox は、製品の設計、製造、流通、使用方法を見直すことで、2030 年までにカーボン マイナス、ウォーター プラス、廃棄物ゼロの企業になるというマイクロソフトの目標達成に向け、環境への影響の低減に取り組んでいます。
昨年 3 月に、ハードウェア、ソフトウェア、廃棄物削減、集団行動など、多岐にわたるサステナビリティへの取り組みについて、最新情報をお伝えしました。我々は業界のパートナーやゲーム開発者と協力し続けるだけでなく、どのように革新し、学び、環境への対策を改善できるか、つねに考えています。製品の生産と流通における二酸化炭素排出量だけでなく、ファンの皆様の家庭で私たちの製品を使用することによって生じる排出量についても責任を負っています。ハードウェアとソフトウェアをより効率的に設計し、再生可能エネルギーに最適化することで、大きな影響を与えることができます。
本日は、Xbox Insiders に提供されるアップデートをご紹介します。これにより、私たちゲーマーのコミュニティは、ゲーム中に環境への影響を減らすための選択を取ることができるようになります。
Xbox がゲーム機として初めて二酸化炭素排出量を意識した、ゲームのダウンロード & アップデートを提供開始
Carbon Aware とは、ゲーム機が最も再生可能エネルギーを使用できる時間帯にアップデートやダウンロードを実行するよう最適化することで、二酸化炭素排出量を削減することを意味します。昨年、Windows 11 PC が Windows Update で Carbon Aware になりましたが、今度は Xbox コンソールも Carbon Aware に対応します。
海外の一部地域において、その地域の二酸化炭素排出量のデータに応じて、ゲーム機、アプリ、OS のアップデートを、夜間のメンテナンス時間帯の特定の時刻にスケジュールします(※ 2023 年 1 月現在、日本は未対応)。たとえば、夜間のメンテナンス時間帯に Xbox が午前 2 時から午前 6 時までのあいだのランダムな時間に起動するのではなく、地域のエネルギー網で最も再生可能なエネルギーを使用できる時間帯に起動するようにします。これは、化石燃料への依存と CO2 排出を減らし、電気代を節約する可能性があります。今は、「シャットダウン (省電力)」を使用している Xbox インサイダーのみが利用可能ですが、まもなく対応する地域の Xbox ゲーマーの皆さんも CO2 排出量を意識した利用が出来るようアップデートされるでしょう。
Xbox の省エネを支援するエネルギー設定
1 月 11 日より随時、Xbox インサイダーは Xbox Series X|S の電源オプションにおける「シャットダウン (省電力)」設定が更新されています。このアップデートは、コンソールの電源がオフになっている時の消費電力を大幅に削減しつつも、パフォーマンス、ゲーム プレイ、システム、ゲーム、アプリケーションの夜間更新の実施などコンソールの機能そのものには影響を与えません。ゲーム機の電源が入っているあいだは各種リモート機能がサポートされますが、ゲーム機がシャットダウンされている場合、リモート機能は利用できなくなります。これらの設定はいつでも調整することができ、自分に最適なものを選択することができます。「シャットダウン (省電力)」により、電源オフ時の消費電力をスリープ時に比べて最大で 20 倍まで削減可能です。
Xbox ではすべてのプレイヤーが環境負荷の軽減に貢献できる選択肢を検討し続けており、Xbox One コンソールでは、早ければ 1 月 11 日からシャットダウン (省電力) を含む新しい電源モードのオプションが表示されるようになりました。Xbox One コンソールでは、この変更をお知らせする最適な方法を決定するために、複数の通知オプションをテストする予定です。あらかじめ通知を行うことで、今回のアップデートにより Xbox One ユーザーの皆さんが体験したことを、よりフィードバックしやすくなる環境が整えられます。
「シャットダウン (省電力)」は、Xbox Series X|S と同様に、Xbox One コンソールがシステム、ゲーム、アプリのダウンロードを夜間に受信することを可能にします。ただし、「シャットダウン (省電力)」を選択した場合、Xbox One コンソールの起動時間は遅くなります。コンソールの電源が入っているあいだは、リモート機能は引き続きサポートされます。
プレイヤーの皆さんには、お使いのデバイスで利用可能な電源設定のオプションについて確認していただくことをお勧めします。それぞれの小さな一歩が集まることで大きな影響力が生み出されるように、多くの皆さんに「シャットダウン (省電力)」を設定いただくことで実現します。例えば、1 年間「シャットダウン (省エネ)」に切り替えたコンソール 2 台につき 、1 本の若木を 10 年間育てた際に取り除ける二酸化炭素と同等量を削減できます。
※Xbox Series X|S および Xbox One を 1 日 20 時間、1 年間シャットダウン (省エネ) 設定で利用した場合の平均値で、実際の省エネ効果や排出削減量はゲーム機などによっても異なる場合があります。
※数値は米国環境保護庁のサイトにある Greenhouse Gas Equivalencies Calculator(英語) より算出
活動時間とスリープによる持続可能性の向上
1 月 11 日から Xbox Insiders にて配信されるもうひとつの消費電力設定のアップデートは、新たな「アクティブ時間」設定です。電源のスリープ オプションを選択することで、コンソールのアクティブな時間を調整することができるようになりました。設定した時間帯は、Xboxが素早く起動し、リモートで起動できるようになります。1 日の活動時間が終了すると、Xboxは完全にシャットダウンし、消費電力は 0.5W になります (活動中は 10 ~ 15W)。
- Xbox Series X|S のアクティブ時間は、これまでゲーム機を使用した時間に基づいて自動的に有効化され、スケジュールとして設定されます
- Xbox One では、アクティブ時間を設定するオプションがあり、変更しない限り、デフォルトで「常にアクティブ」として設定されます
環境への配慮を手伝う方法
残念ながら、私たちだけの力では環境に配慮したゲーム プレイを実現することはできません。ゲームが環境に与える影響をより効果的に軽減するためには、プレイヤー、開発者、スタジオ、そして業界が一致団結し、協力し合わなければなりません。Xbox は開発者と協力し、組織と提携し、プレイヤーにより多くの選択肢を提示し、理解した上で皆さん自身の貢献度を決断できるようにすることを約束します。
具体的な支援方法を以下にご紹介します。
- Xbox の省エネに役立つ設定をご確認ください: Xbox Insiders に加入していない方で、自動アップデートの前に最適な省エネ設定を行いたい場合は、[設定] > [全般] > [電源オプション]で最適な設定をご確認ください。これにより、お好みの設定で消費電力が削減できます。
- 非アクティブ時のシャットダウンを早くする: 非アクティブ時に Xbox の電源を切るまでの時間を設定できます。デフォルトでは、電源がオフになるまでの時間は 1 時間に設定されていますが、[設定] > [全般] > [電源オプション] > [電源オプションをカスタマイズする]で電源オフまでの時間を細やかに選択することができます。
より詳しい Xbox の環境への取り組みについて詳しくは、xbox.com/sustainability をご覧ください。
※この記事は米国時間 1 月 11 日 に公開された“Xbox Is Now the First Carbon Aware Console, Update Rolling Out to Everyone Soon”を基にしています。