『Ed-0: Zombie Uprising』は、バカゲーの皮を被った硬派なローグライク アクション

概要

  • 本記事には過激な表現が含まれます。閲覧にはご注意ください。
  • 大塚怜士プロデューサー (パブリッシャー: D3PUBLISHER) と大地将ディレクター (ディベロッパー: LANCARSE) が語る、『Ed-0: Zombie Uprising』の構想について。
  • 奥深いローグライク要素、ビルド メイキングによって生まれる爽快アクション、何万回も繰り返して遊べる中毒性等、『Ed-0: Zombie Uprising』は、ローグ好きなら誰もが楽しめるローグライク アクションです。
  • 『Ed-0: Zombie Uprising』は、Xbox Series X|S 向けに、2023 年 7 月 13 日に発売されます。

『Ed-0: Zombie Uprising』と言うゲームをご存じでしょうか? タイトルが物語る通り、大江戸 (江戸時代の日本) とゾンビをテーマにした、ローグライク アクション ゲームです。早くも 2023 年 7 月 13 日に Xbox Series X|S 向けに発売される『Ed-0: Zombie Uprising』の構想について、先ずはご確認いただきましょう。

熱心なゲーマーならばご存じの通り、近年のゲーム市場にはローグライク ゲーム、あるいはローグライト ゲームと銘打たれている作品は数多く存在しています。それらのゲーム内容は共通して、「戦闘などのタスクをこなすことで、複数の報酬のいずれかを得ることができるものやシナジーを活かす組み合わせを選び、能力をビルドしていくものが多い」と、本作プロデューサーの大塚氏は言います。

このシンプルな選択と構築の繰り返しの分かり易さが今日のローグ ゲームの隆盛につながっていると分析したうえで、本作ディレクターの大地氏は、「『Ed-0: Zombie Uprising』は、あえてよりクラシックなスタイルのローグライク ゲームとしつつ、最終ゴールは本作をプレイしている間中、常にプレイヤーに判断と選択を迫るタイプのゲームを開発する事にあった」と言います。

即席で考えたビルドが上手く噛み合い、強力なビルドを構築できた時などは、強い達成感と爽快感を得ることができるでしょう。

さて、この『Ed-0: Zombie Uprising』、どんなゲームかと言うと、「クラシックなターン制のローグライク ゲームの特徴である、ヒリつくような緊張感と、派手な 3D アクション ゲームの特徴である、リアルなグラフィックを融合したインディー ゲーム」である、と大塚氏は説明します。ステージの序盤はザコのゾンビ 1 体にも手こずるほどの貧弱さで、ステルス アクションや回避アクションを駆使しての攻略となる事が多いものの、中盤、終盤とステージを進めていくにあたり、キャラクターは加速度的に強化されていき、快適な戦闘を楽しむことができるように遊び自体が大幅に変化していきます。
大地氏も、「ランダムに変化するマップなどから、攻略方法や状況に定型はなく、その場その場で手に入れたアイテムから最適なビルドを創造する必要がありますが、即席で考えたビルドが上手く噛み合い、強力なビルドを構築できた時などは、強い達成感と爽快感を得ることができるでしょう」と、今作の醍醐味について解説します。また、ゲーム全体としての難易度は、やや難しい部類に入りますが、死亡時やダンジョン クリア時に持ち帰ることのできる「徳」や「銭」を拠点で使用することで、恒常的な強化を受けることができるため、アクション ゲームが苦手なプレイヤーでも時間をかければ攻略できるように設計されています。

ゲームの発売に先駆けて、『Ed-0: Zombie Uprising』の攻略情報は、以下の公式サイトの該当ページにて確認してみて下さい。

『Ed-0: Zombie Uprising』の開発チームがこだわったのは、常に動的であることです。「クラシック スタイルのローグ ゲームを、アクション ゲームにするという試みは多いようでいて、参考となる類似タイトルは世に少なく、チームの中でも試行錯誤と意思決定の日々が続いた」と大地氏は言います。

プレイヤーが過激に成長し、ゾンビの大群と向き合う事にこだわる大塚氏とは対照的に、格闘ゲームを愛し、選択の影響は大きければ大きいほうが良いに決まっていると考える大地氏。安定を嫌い、ランダムとアドリブを愛するゲーム デザイナー、ランダム生成と言えども、造形へのこだわりを譲らないアート ディレクター。スタッフのこだわりが常にぶつかり合い、動乱のゲーム開発と言う名のチーム運営が続く中、皆が共有するたった 1 つの理想のビジョンが、洗練されたモダン ローグとはある意味で相反する、「昔ながらのローグが持つ動的なゲーム プレイだった」と、大地氏は振り返ります。

『Ed-0: Zombie Uprising』というゲームを必ず面白くするという一点に関しては、チームのほぼ全員が同じ目標に向けて意見を出しあうことができました。

目の前に敵が現れたら倒すばかりではなく、時には逃げる選択もでき、道具を見つけたら、それを自身にではなく、エネミーに対して使ってみるというアプローチも存在します。「ターンベースで進行するローグライク ゲームが内包していたそれらの遊びをアクション ゲームとして実現するためには、アイテムは拾う時に選択するのではなく、常にオブジェクトとしてそこに置く事もできる必要があったし、自由に拾えて、投げられるようにしなければならなかった。敵は扉を潜り、通路を越えてプレイヤーを追跡するようにしなければならなかった。この『Ed-0: Zombie Uprising』というゲームを必ず面白くするという一点に関しては、チームのほぼ全員が同じ目標に向けて意見を出しあうことができた」と大地氏は言います。

こだわりと言えば、「最初から最後まで、「ビルド メイキング」にはとにかくこだわりました」と、大塚氏は太鼓判を押します。「本作は対戦ゲームではないものの、麻雀やポーカーと同じく、何度同じゲームやターンを繰り返しプレイしても決して飽きる事なく、ぶっ通しで遊び続ける中毒性を出していきたかった」と、大塚氏は言います。このゲームには無数のビルドが存在し、王道な「渾身ビルド (体力が多いほど強くなる) 」や「背水ビルド (体力が少ないほど強くなる) 」は勿論の事、ユニークな「腹減りビルド (満腹度が低いほど強くなる) 」や「毒ビルド (毒状態時に強くなる) 」等のハイリスク ハイリターン型のビルドも数多く存在します。大地氏も「実はゾンビの大群は、アクション ゲームに長けたプレイヤーがプレイヤー スキルだけで過酷な状況を切り抜けられないように置いてあります。数の暴力を爽快に跳ね返すためにも、強いビルドを作成してぶっ飛んだキャラクター性能で撥ね退けて欲しいですね」とプレイヤーの活躍に期待を寄せます。

一方、アート面でのこだわりと言えば「EDOシェーダ」でしょう。「もともとこの機能は一切なかったのですが、ユニークなグラフィックをウリにする他インディ作品と比べても『Ed-0: Zombie Uprising』のそれは飛び抜けているとは言い難かったので、オマケの側面が強いものの、工夫を凝らして急遽実装したんです」と、大塚氏は開発に至った経緯を説明します。「ビジュアルにこだわるアート チームに実は内緒で、江戸テイストにこだわるプログラマーが実装したのが「EDOシェーダ」なのです。秘密が 1 つ明らかになった今、是非、浮世絵調のビビッドなサバイバルを楽しんで欲しいです」と大地氏も言います。

鎖国の真っ直中の日本に、黒船が普通にゾンビを連れて来ても面白くないだろう、ということで投入された、「ゾンビ産業革命」という要素によって生まれた改造ゾンビたちのバカバカしくも過激な攻撃に挑戦してみて欲しいですね。

最後に、世界観でのこだわりと言えば、「江戸とゾンビ」の奇跡の融合です。「プロジェクトの初期になかなかピントが合わずに苦しんだのが、ディースリー・パブリッシャーさんから持ち込まれた「江戸時代のゾンビ ゲーム」というクレイジーなテーマでした。鎖国の真っ直中の日本に、黒船が普通にゾンビを連れて来ても面白くないだろう、ということで投入された、「ゾンビ産業革命」という要素によって生まれた改造ゾンビたちのバカバカしくも過激な攻撃に挑戦してみて欲しいですね」と、大地氏は言います。海外の人はあまり「鎖国」やその時代を生きた「ペリー提督」に馴染みがないと聞きますが、江戸時代には確かに日本は鎖国していたという史実があります。ペリー提督が日本に開国を迫ったのも史実です。「当時の鎖国の理由は、ゾンビ ウィルスが蔓延するからというゲーム上の理由では勿論ないのですが…」と大塚氏は言います。「今ならば、皆さんとも「死のウィルスに打ち勝つ」というゲームの最終目標に対して大いに共感頂けると思います!」

こうして様々なこだわりを寄せ集めて組みあがった『Ed-0: Zombie Uprising』は、もうすぐ Xbox Series X|S で遊ぶことができます。江戸時代の日本を襲うゾンビたちにどう立ち向かうのか、本作がローグ ゲームである以上、それはプレイヤーの判断に委ねられます。

「本作はローグライクでもあり、アクション ゲームでもあります。アクションの腕前だけでクリアできるのなら、細かい事は何も考えずそれだけでも良い。もちろん逃げプレイで、毎回拠点に戻って自キャラが強くなり過ぎるまで自己強化し続けたって良い。じっくりとビルド メイキングに勤しむのも良し、魅せプレイするのも良し、勝ちプレイするのも良いのです」と、大地氏は言います。「「一期一会のゲームプレイ」を表現したかったので、その場限りのマイ プレイを存分に楽しんで欲しいですね」と、大塚氏も同調します。

最後に、開発チームはこう締めくくりました。

「私たちが好きに作ったゲームなのだから、皆さんの好きなアプローチでとことん遊んでみて欲しい。我々はとにかく「自由なローグ」に心から飢えている」と。

※この記事は米国日時 7 月 10 日に公開された “Zombies Invade Japan in Ed-0: Zombie Uprising, a Rogue-like Action Game Coming to Xbox Series X|S on July 13” を基にしています。