実写ドラマシリーズ『Halo シーズン 2』配信開始インタビュー:「窮地に挑む戦いの物語」

実写ドラマ シリーズの『Halo』では、常に新たな視点がもたらされてきました。ゲームがヘルメット内からの視点で固定されるのに対し、Paramount+ の本番組では、何百万人ものファンに知られているストーリーに未知の視点が与えられるのです。

先日、最初の 3 エピソードが公開されたシーズン 2 は、かつてないほどのリアルさです。今シーズンの予告編から、コヴナントが人類の本拠地にさらに接近し、戦いが激化すること。そして、あの象徴的な「惑星リーチの陥落」について触れられることが分かると思いますが、それらがこれまでに見たことのない視点から描かれ、シーズン 1 で体験したように、ゲームとは異なるストーリーを目にすることさえあるため、衝撃の度合いはさらに高まります。

Xbox Wire では、Xbox IP Expansion and Entertainment 部門の責任者 (そして『Halo』関連の重鎮) であるキキ ウルフキル (Kiki Wolfkill) にインタビューを行い、番組の制作者たちがどのようにしてあのよく知られている事件に新たな視点を盛り込み、どのように番組のトーンをシーズン 1 から変えたのかについて話を聞きました。

「シーズン 2 では、ゲームで描かれている事件に立ち向かうことになります」とウルフキルは話します。「予告編でご覧になったかもしれませんが、リーチでの出来事は『Halo』の歴史と年表における大きな転換点であり、ストーリー展開上でも重要です。なぜなら、コヴナントがいよいよ人類の本拠地に迫ってきたことを示す事件であり、リーチは、彼らが地球を見つける前の最後の砦だからです」

「その事件がどれほどの危機を意味するかを真摯に描こうと努めましたが、それをゲームとは別の視点――現場で見ることができます。『Halo: Reach』でフォーカスされた、ノーブル チーム以外の兵士たちの視点から見ることができるのです。海兵隊がそれを経験することの意味、都市が陥落することの意味、そしてそれがどれほど恐ろしいことなのかを知ることで、そこからまったく異なる物語が生まれます」

L-R Kate Kennedy as Kai, Bentley Kalu as Vannak, Pablo Schreiber as Master Chief and Natasha Culzac as Riz in Halo episode 1, season 2 streaming on Paramount+, 2024. Photo Credit: Adrienn Szabo/Paramount+

しかし、リーチでの事件は今回の物語の一部に過ぎず、シーズン 2 では、そこに至るまでの展開が主に描かれます。「シーズン 1 での出来事から 6 か月ほど経過していて」とウルフキルは説明します。「状況が大きく変わっています。UNSC で多くの変化があり、コヴナントがさらに近付いてきている。シーズン 2 の重要なポイントは、人類が完全に後手に回っているということです。シーズン 1 では、コヴナントがアウター コロニーにいることが分かりましたが、シーズン 2 では彼らが地球に迫っており……さらに脅威が増す一方で、人類のスパルタンは別の場所にいるわけです。絶望的にも感じられますが、この 6 か月で宇宙では多くの変化が起きています」

それにより、番組全体のトーンにも変化が生じています。ウルフキルによれば、「シーズン 2」ではさらに絶望的な窮地が描かれ、新たなショー ランナーであるデヴィッド ウィーナー (David Wiener / 代表作に『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』) 氏の力もあり、感じ方が変化しているそうです。「より現実味のある、よりリアルな感じです」とウルフキルは話します。『Halo 3: ODST』のときのテレビ CM へと原点回帰する感じでしょうか。これは、窮地に挑む戦いの物語です。視聴者の皆さんには、脅威を観るだけでなく、感じてもらいたかったのです」

Halo episode 1, Season 2, Streaming on Paramount+. Photo Credit: Adrienn Szabo/Paramount+

「直感的な体験にしたかったのです」と彼女は続けます。「怖さや激しさを感じてもらい、登場人物たちに起こることに感情移入してほしいと考えました。また、アクションにも非常にこだわっています。本当に興味深いキャラクターのドラマと、純粋にスゴいアクションや危機的状況が絡み合っているのが最高なところです。より直感的な感触を出すために、アクション シークエンスのリファクタリングに多くの時間をかけましたし、それはすぐに分かってもらえると思います」

もちろん、おなじみのキャラクターたちが新たな文脈で描かれるという主要部分は「シーズン 2」でも変わりません。マスター チーフやシルバー チームも戻ってきますし、ウルフキルによると、チーフが、人類にとっての自らの役割というものを見出す旅が、物語のカギになるとのことです。そして、実写ドラマ シリーズの『Halo』では、その過程で新たな視点が導入されます。

Joseph Morgan as James Ackerson in Halo episode 1, Season 2, Streaming on Paramount+. Photo Credit: Adrienn Szabo/Paramount+

「魅力的な新キャラクターたちが登場しますよ」とウルフキルは意気込みます。「ジョセフ モーガン (Joseph Morgan) が演じるジェームズ アッカーソン大佐は、オリジナル シリーズの正史に登場する傑物です。アッカーソンは、(『Halo』の) 小説やコミックに登場するキャラクターで、(コルタナの生みの親である) キャサリン ハルゼイ博士の陰の引き立て役のような存在でした。それをゲームでは体験できないような形で掘り下げることができるのです」

「クリスティーナ ロッド (Cristina Rodlo) 演じるペレズ伍長というキャラクターも登場します。エピソード 1 の序盤で海兵隊員であることが分かりますが、彼女の視点から再度、エリートあるいはサンヘイリとの戦闘での初遭遇が、いかに恐ろしいものであるかが描かれます。そこには、ある種のホラー的要素もあります」

すでに番組に興味を持っている人が気になるストーリー展開や、すでに何百万人もの『Halo』ファンの心に刻まれているゲーム内の事件の新たな描写など、すべてが組み合わさって、実写ドラマシリーズの『Halo シーズン 2」は非常に見応えのある作品となっています。現在、シーズン 2 の最初の 3 つのエピソードが配信中です。毎週登場する新しいエピソードをぜひお楽しみください。


※このインタビューは、内容を明確にするためにマリク プリンス (Malik Prince) が独自に編集を加えています。

※この記事は米国時間 2024 年 2 月 8 日に公開された “Halo The Series Season 2 Interview: “The Stakes are High – This Is a War Story” を基にしています。