Xboxでは、誰もが好きなゲームを、好きな人と、好きな場所で、好きなようにプレイできるようにすることに取り組んでいます。これには、世界中の 4 億 2,500 万人以上の障碍のあるプレイヤーがゲームをプレイできるようにするという使命も含まれています。
この度、Xbox でのゲーム体験をサポートするアクセシビリティのオプションに、新しいアクセシビリティ デバイスと、Adaptive サムスティック トッパー用の 3D プリントファイルが加わります。
障碍のあるゲームプレイヤーのコミュニティ、および関連非営利団体とのパートナーシップにより開発された、Xbox Adaptive ジョイスティック、Xbox Design Lab で利用可能な Adaptive サムスティック トッパー用の 3D プリントファイル、そして Designed for Xbox の 8BitDo Lite SE 2.4G ワイヤレス コントローラーです。
また、Xbox のアクセサリおよびコンソールのパッケージのデザインも見直し、プレイヤーのためのアクセシビリティへの取り組みを拡充し続けています。
Xbox Adaptive ジョイスティック (2025 年初頭発売予定)
Xbox Adaptive コントローラーや他の Xbox コントローラーと一緒に使用できる、手頃な価格のジョイスティックを求める声がプレイヤーの皆様から寄せられていました。
「Xbox Adaptive ジョイスティック」は、長年にわたる研究とテスト、そして障碍のあるプレイヤーやアクセシビリティの専門家の協力のもと、特に動作に制約のあるプレイヤーのための、Xbox コントローラーの有線共用デバイスとして設計されました。
前面に 4 つのボタン入力、標準的な Xbox サムスティック、および従来のコントローラーの LB / RB とトリガーの配置を模した 2 つの追加ボタンを備えています。これらのボタンはすべてカスタマイズ可能で、最も快適な方法でプレイできる柔軟性を実現します。
この汎用性により、プレイヤーは Xbox Adaptive ジョイスティックを既存のゲーム セットアップにそのまま組み込むことができます。片手で操作したり、テーブルに取り付けたり、手以外の部分で使用したりすることが可能です。以下は、プレイ方法の一例です。
- Xbox Adaptive コントローラーに接続し、アダプティブ設定を完了します。
- Xbox Adaptive ジョイスティックの使用時にすべてのコントローラー機能を使用するには、Xbox 本体や PC に直接接続し、メニューボタンや Xbox ボタンの機能用に別のコントローラーを接続します。また、Xbox コントローラー アシスト (旧 Xbox Copilot) を使用して Adaptive ジョイスティックを Xbox コントローラーにリンクさせ、ひとりまたは別のプレイヤーとプレイすることも可能です。
- ボタン リマッピングによるカスタマイズ、複数のコントローラー プロファイルの作成、プロファイルの切り替えは、すべて「Xbox アクセサリ アプリ」で行います。
- Xbox Adaptive ジョイスティックを最適な方法で操作するために、任意の 1/4″-20 ネジ式マウント機器 (別売) に接続することもできます。
Xbox Adaptive ジョイスティックは、2025 年初頭に Microsoft Store にて発売予定です。
サムスティック トッパー用 3D プリントファイルが Xbox Design Lab に登場
プレイ体験をカスタマイズするために、サムスティックのトッパーの選択肢を増やしてほしいというプレイヤーからの声も届いていました。Xbox では、コミュニティのメンバー、慈善団体、およびアダプティブ ゲームや 3D プリントに携わる病院と協力し、Xbox Design Lab* で利用できる、Adaptive サムスティック トッパー用の無料の 3D プリントファイルをデザインしました。
こちらでは、3D プリントして使用できる 6 種類の Adaptive サムスティック トッパーのデザインが用意されており、プレイヤーが高さと幅をカスタマイズできるようになっています。
- プレート型サムスティック トッパー: 浅くくぼんだ表面を備えており、あごなどの大きな体の部分でスティックを操作するのに役立ちます。
- ドーム型サムスティック トッパー:表面が丸みを帯びた凸型で、さまざまな握力や器用さに対応できるように設計されています。
- スティック型サムスティック トッパー: グリップが幅の狭い円柱の形になっており、その長さと“てこ” の原理を利用し、大きな力をかけずともスティックを操作できるようになっています。
- プル型サムスティック トッパー: 表面がお椀のような形になっており、親指や他の指、同様の物体を包み込むことで、大きな力をかけずとも操作できるようになっています。
- 球体型サムスティック トッパー: 表面が滑らかで丸みを帯びたボールのような形になっており、つかんで操作するなど、別の方法でサムスティックを操作できるように設計されています。
- カスタム サムスティック トッパー: オリジナルの形状を作り出せるトッパーです。自分に最適な形を作って固めることができる粘土や、変形可能なプラスチックなど、形を変えることができる素材を使って密着性が高まるように設計されています。
Adaptive サムスティック トッパー用の 3D プリントファイルは、Xbox Design Lab で入手することができます。Xbox Design Lab でデザインファイルを出力し、お手持ちの 3D プリンターで 3D プリントしたり、選択した 3D プリントサービスに持ち込んだりできます。利用方法は以下の通りです。
- Web ブラウザから Xbox Design Lab にアクセスするか、あるいは Adaptive サムスティック トッパー 注文ページに直接アクセスします。
- 上部のナビゲーション バーから「Adaptive 製品」を選択し、製品ページにアクセスして詳細を確認するか、トッパー用のコントローラーを選択します。
- サムスティック トッパー用の Xbox コントローラー (Xbox ワイヤレス コントローラー、Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2、*Xbox Adaptive ジョイスティック) を選択します。
- サムスティック トッパーの形状を選択し、高さと幅を調整します。
- 完成すると、3D プリント用ファイルをダウンロードするためのリンクがメールで送信されます。プレイヤーは、サムスティック トッパーをプリントする場所を選択できます。
- 3D プリントサービスを探すには、オンラインで検索するか、3D プリントサービスを提供している地域のメーカースペース、図書館、テクノロジーハブを探します。多くのオンラインサービスでは、カスタム サムスティック トッパーを直接プリントして発送できるため、誰もがパーソナライズされたゲーム体験を楽しむことができます。プリント代は、プリンターやサービスによって異なる場合があります。
* Xbox Adaptive ジョイスティックが選択可能となるのは、2025初頭以降を予定しています。
* Xbox Design Lab で Adaptive トッパーの 3D プリント用ファイルをカスタマイズできます。利用には、3D プリンターまたはプリントサービスが必要です。印刷代はプリンターやサービスによって異なります。Xbox コントローラーでのみ使用できます。マイクロソフトは、このデザインがすべての人に機能することを保証するものではありません。
8BitDo Lite SE 2.4G ワイヤレス コントローラー – Designed for Xbox
Designed for Xbox のパートナーである 8BitDo と協力して、「Lite SE 2.4G ワイヤレス コントローラー」を発表できることを嬉しく思います。Lite SE は、特に動作に制約のあるゲーマーのために設計されました。抵抗の少ないボタンと高感度のホール エフェクト ジョイスティックが特徴で、誰でも容易にプレイしやすくなっています。すべてのボタンがコントローラーの上部で簡単に操作でき、ゲーム中に安定性を維持するための滑り止めシリコンマットも付いています。
Lite SE は、2.4G アダプターでワイヤレスに接続することも、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows 10 以降に直接有線で接続することも可能で、柔軟なゲームプレイを実現します。また、追加のソフトウェアなしでマッピングできる 2 つのプログラム可能なスーパーボタンが用意されており、Xbox Adaptive コントローラーと完全な互換性があります。8BitDo Lite SE は、世界の一部地域で参考価格 59.99 米国ドル で発売中です。詳しくは 8BitDo のサイトをご確認ください。
新しいトグル ホールド機能
新しいアクセサリに加え、新しいアクセシビリティ機能をご紹介します。5 月に発表された Xbox Adaptive コントローラーの USB ジョイスティック サポートのアップデートに続き、新しいトグル ホールド機能が Xbox Insiders 向けに提供されました。この新機能は、長時間ボタンを押し続けることが難しいプレイヤーをサポートし、コントローラーの使用をさらに容易にするためのものです。PC の固定キーと同じように、Xbox Adaptive コントローラー、Xbox Adaptive ジョイスティック、Xbox Elite シリーズ 2 コントローラーの任意のボタンまたはポートを、もう一度押して離すまで、押したままの状態にすることができます。
Xbox Adaptive ジョイスティックおよび新しい Xbox Series X|S コンソールのアクセシブルなパッケージ
Xbox では、パッケージングを含め、私たちが行うすべてのことに意義があり、かつインクルーシブネスを高める工夫を取り入れることを目標としています。Xbox Adaptive ジョイスティックのパッケージは、障碍のあるゲームプレイヤー コミュニティからのフィードバックを踏まえ、アクセシビリティを念頭に置いてデザインされています。パッケージの特徴は以下の通りです。
- パッケージを簡単に開封できるひっぱりやすいテープ付きのセンターシーム梱包
- 箱から取り出しやすくするための大きな梱包仕様
- 内容物を取り出しやすくするための大きな取っ手が付いた、蝶番付きの箱蓋
- 内容物を取り出しやすくするために十分に確保されたスペース
- 折りたたまれたケーブルをすぐに取り出せる大きな取っ手つき構造
- ツイストタイ不使用で簡単に取り扱えるケーブル
また、これらの工夫を応用して、新しい Xbox Series X|S コンソールのパッケージをデザインし直し、アクセシビリティを向上させました。アクセサリの箱には、取り出しやすくするためにループ型の取っ手を設け、そのまま開けられるようにしました。さらに、Xbox Series X – 1TB デジタル エディション(ホワイト) の外箱は、より大きく開き、複数の取り出し方が選べる蝶番付きデザインとなっています。
障碍のある方のゲーム体験には個人差がありますが、私たちは、世界中の何百万人もの障碍のあるプレイヤーからのフィードバックをもとに、Xbox のアクセシビリティ製品への取り組みを続けていきます。Xbox Adaptive ジョイスティック、Adaptive サムスティック トッパーの 3D プリント用ファイル、Designed for Xbox のコントローラーなどを使用することで、障碍のあるプレイヤーがゲームのセットアップをカスタマイズし、Xbox でのゲーム体験を向上させるための選択肢をさらに増やすことができれば幸いです。
※この記事は米国時間 2024 年 8 月 21 日に公開された “Xbox Unveils Four New Accessibility Offerings” を基にしています。