Xbox 期待のインディーゲーム 10 選とおすすめポイント

Xbox はインディーゲームの開発を積極的に支援しており、ID@Xbox プログラムを通じて個性あふれる作品を何百万人ものプレイヤーに届け続けています。13 年目を迎える ID@Xbox は、これまでに世界中の開発者に 50 億ドル以上の資金を提供しており、これからも驚きと魅力に満ちたゲームを世に生み出す取り組みを続けていきます。

今月、ID@Xbox が支援している開発中の新作タイトル 10 本を披露する Xbox Developer Session に参加する機会があり、最新のゲームプレイ映像を見せてもらいました。また、各プロジェクトに取り組むチームに話を聞き、彼らの開発状況とユーザーに知ってほしいポイントを聞きました。

これらのタイトルの多くは、Xbox Play Anywhere に対応しており、一度の購入で Xbox コンソールと Windows PC の両方で対象ゲームを遊べるようになります。また、セーブデータ、進行状況、実績をデバイス間で共有できるため、どこでもシームレスにプレイできます。

それでは、Xbox と Windows PC で今後リリースされる、期待の新作インディータイトルをご紹介します。


Winter Burrow

Xbox Play Anywhere

開発者のベンジャミン サルクヴィスト (Benjamin Salqvist) 氏によると、これは『Don’t Starve』と『どうぶつの森』を組み合わせたようなゲームだそうです。小さなネズミの主人公になって迷子になった親戚を探すというあらすじで、サバイバルゲームでありながら、ほんわかとした雰囲気の居心地のいいゲーム体験を目指しています。『Winter Burrow』は、料理や編み物などのリラックスできるアクティビティと、危険な冒険という要素が組み合わさっています。最小限のマップ機能しかないため、主人公が大自然の中を移動するときには、目印になるような地形や物、そして自分の足跡を頼りにする必要があります。そして、森のあちこちに点在する NPC から助けを借りて、旅を進めることになるでしょう。

知っておくべきポイント: 「このゲームでは、快適な時間と過酷な時間という両方が存在し、そのコントラストが互いを高め合います。私たちが多くの時間を費やして作り上げた要素がひとつにまとまり、特別なゲーム体験となっています」

本作のおすすめポイント: 「手描きの美しいアートスタイルと、細部にこだわって作り上げた雰囲気と設定を、開発チームによって魅力的なゲームの世界に組み込めたことを誇りに思っています。プレイヤーは、この世界を探索して楽しみたいと思わずにはいられないでしょう」 – ベンジャミン サルクヴィスト (Benjamin Salqvist)/Pine Creek Games CEO 兼クリエイティブ ディレクター


Outbound

次に紹介するのは、環境に優しいキャンピングカーに乗って、ユートピアのような近未来を舞台にしたオープンワールド探検ゲーム『Outbound』の最新情報です。冒険の途中で、キャンピングカーのパーツをアップグレードする素材を見つけたり、自分だけの快適なアウトドアのキャビンを建てたりすることができます。このゲームは、たくさんの秘密が隠されている牧歌的な世界を、一人でも友人と一緒でも、のんびりと楽しく旅することができるゲームです。

知っておくべきポイント: 「このゲームについて知っておいてほしいことは、キャンピングカーの上に、さまざまな物を増築できることです。車内外の両方をカスタマイズすることができて、すべての設備や持ち物をまとめて簡単に移動できます。これにより『Outbound』は、どこにでも自分の拠点を持ち運びできるという珍しいタイプのオープンワールドゲームとなりました」

本作のおすすめポイント: 「このゲームは、自分好みにカスタマイズできるキャンピングカーで、いつでも自然の中に出かけられたら楽しいだろうな、という願望を形にしたゲームです。このアイデアにファンや、ゲーマーコミュニティから多くの共感と反応をもらえたことが、『Outbound』の成功につながっています。ゲーム本体だけでなく、素晴らしいファンコミュニティに恵まれたことを、スタジオとしてとても光栄に思っています」 – トビアス シュナッケンベルク (Tobias Schnackenberg)/Square Glade Games 共同創設者


Hela

Xbox Play Anywhere

『Unraveled』を手掛けたチームによる新作『Hela』は、善き魔女の使い魔であるネズミとなってプレイする協力型 3D アドベンチャーです。病に伏した魔女のため、彼女の小さなネズミたちは、病を治す薬草を求めて未知の冒険に旅立ちます。このゲームは、スウェーデンの美しい田園風景からインスピレーションを得た、色鮮やかな世界を舞台とし、巧妙に探索と冒険が組み合わさった協力型パズルゲームとなっています。

知っておくべきポイント: 「このゲームは、2 人でのローカル分割画面プレイ、または最大 4 人でのオンラインプレイが可能です」

本作のおすすめポイント: 「本作は楽しい遊び心に満ちあふれた内容に仕上がっており、とても居心地のいい時間が過ごせるゲームであると、自信を持って言えます」 – マーティン サーリン (Martin Sahlin)/Windup Games クリエイティブ ディレクター


The Alters

Xbox Play Anywhere

『This War of Mine』の開発チームによる、一風変わった SF サバイバルゲーム『The Alters』の最新情報をお届けします。主人公は墜落した宇宙探検船の唯一の生存者で、謎の物質を使用して自分自身のクローンを作成し、廃棄施設だった宇宙ステーションを運営しなければなりません。それぞれのクローンは、元の自分とは異なる人生経験を持っており、生き残るためにはすべてのクローンと良好な関係を築いて、なんとかオペレーションを維持する必要があります。

知っておくべきポイント: 「『The Alters』と『This War of Mine』は一見まったく異なる作品に見えますが、両作の共通点は開発陣を一部共有しているだけではありません。中心となる共通テーマは“サバイバル”です。『This War of Mine』では、爆撃で半壊した拠点から外へ資源を求めて出かけざるを得ず、『The Alters』では、主人公が拡張可能な円形基地の外に身を投じます。どちらも安全地帯を出る行為自体がゲームの要であり、資源の乏しい世界では危険を冒しても行動しなければ生き残れません。『This War of Mine』でプレイヤーは生存者の一団を管理することになりましたが、『The Alters』では主人公の過去を振り返り、過去に下した選択を”変更する”という、斬新な方法で新たな仲間を“構築”します」

本作のおすすめポイント: 「最近 Reddit で “このゲームが待ちきれない! Xbox で発売初日に買う” という興奮した書き込みを読みました。こんなに期待してくれている人もいるようです。『The Alters』は、非常に哲学的で、考えさせられるハイコンセプトな SF 作品です。深宇宙でのサバイバル シミュレーションとして、スリリングな体験を味わえ、プレイヤーの心を揺さぶるゲームになっていると思います。この作品では、生き延びるために “別バージョンの自分がいたら?” という “もしも” を追求できます。なかなか他では味わえないゲーム体験になるでしょう」 – トマシュ キセリウィッチ (Tomasz Kisilewicz)/11 bit Studios ゲーム ディレクター


Moonlighter 2

Xbox Play Anywhere

冒険とお店経営という二つの要素を組み合わせた人気ローグライクゲーム『Moonlighter』が、続編『Moonlighter 2』として、前作からさまざまな進化を遂げて戻ってきます。危険なダンジョンを探索し、レアな遺物や光り輝く戦利品を見つけ、夢の店を作りましょう。『Moonlighter 2』では、まったく新しい舞台とストーリーに加えて、新しい 3D アートスタイルも特徴となっています。

知っておくべきポイント: 「前作『Moonlighter』を気に入っていただけたなら、本作でもその魅力をすべてお楽しみいただけますし、その楽しさはさらに進化していると感じていただけるでしょう。夜は冒険者で昼は店主という生活を送ることの意味を、より深く、より多層的に描いたゲームとなっているからです。洗練されたダンジョンデザインから、より奥の深いお店経営の選択肢、そしてより豊かな世界設定と、『Moonlighter 2』はあらゆる面で前作を上回る内容となっています。親しみやすく、より大胆かつダークで、あらゆる点で野心的な一作です」

本作のおすすめポイント: 「本作は『Moonlighter』の正統な続編ですが、ただの焼き直しではありません。すべてのシステムを見直し、改善しました。技術面と芸術面における最大の成果のひとつは、2D からフル 3D への移行です。大きな一歩でしたが、前作の魅力と個性を維持しながら、世界構築、アニメーション、ストーリーテリングの新たな可能性を引き出しました。『Moonlighter』の雰囲気を残しつつ、さらに生き生きとした作品に仕上がっています」 – イスラエル マレン (Israel Mallen) 氏/Digital Sun コミュニケーション マネージャー


13Z: The Zodiac Trials

Xbox Play Anywhere

東洋の十二支にインスパイアされた、活気あふれるハック&スラッシュ型ローグライクゲームで、主人公は十三番目の干支になることを目指して冒険に出かけます。リプレイ性を重視して開発された『13Z: The Zodiac Trials』は、激しい戦闘と、神秘的な動物の精霊を使いこなして強力なビルドを作り上げる奥深いアップグレードシステムが魅力のひとつです。ソロまたはフレンドとの協力プレイで、スリリングな試練に挑んでいくと、その過程で十二支に遭遇します。十二支は強力かつ個性的なキャラクターであり、プレイヤーが試練をクリアしていくと、彼らのストーリーが展開されていきます。

知っておくべきポイント: 「最終的に、私たちは『13Z』をバトルだけにとどまらないゲームにしたいと考えています。プレイヤーが対峙するすべての干支は戦い以上のものを象徴しており、彼らは歴史や価値観、証明すべき何かを持つキャラクターなのです。プレイヤーはただ彼らを倒そうとしているのではなく、伝統に基づいて構築されたシステムの中で、どうにかして自分の居場所を切り開こうとしています。ビルドの選択、あなたの好奇心、適応力などさまざまな要素が絡み合い、あなたがゲームを深くやりこめばやりこむほど、より味わい深いゲームとなるでしょう」

本作のおすすめポイント: 「私たちは、ゲームプレイとストーリーの両方において深みを追求しています。『13Z』は東洋の干支からインスピレーションを得ていますが、干支をシンボルとして扱うのではなく、干支が生活し、欠点があり、変化していく登場人物として生きている世界を作り上げました。それぞれの干支は、メカニカルな面だけでなく、テーマ的にも異なる挑戦を表しています。彼らの性格や価値観が戦い方を形作り、そのボス戦では彼らが何者で何を象徴するかを反映するように設計されています。同時にこの物語は、これら干支の役割が現代の世界に適さなくなったときに何が起こるのか、その中で自分の居場所を得るために何が必要なのかを問いかけています」 – シャリット ヌンチュウ (Chalit Noonchoo)/Mixed Realms ゲーム ディレクター


Kriegsfront Tactics

日本では『コーヒートーク』でおなじみ、インドネシアの Toge Productions からは、これまでの作風から大きく変わった新作『Kriegsfront Tactics』が発表されました。本作は、古典的な戦略要素とメカ戦闘を組み合わせた、プロシージャルなターン制タクティカル RPG です。1970 年代の架空の東南アジアを舞台に、敵地に送り込まれたメカ部隊の指揮官としてプレイし、部隊の管理や戦略的な戦闘計画の策定、メカとパイロットの維持管理を行います。このゲームは、ノスタルジックな低ポリゴンのレトロなビジュアルで展開され、『Front Mission』のようなクラシカルでアイソメトリックなタクティカルゲームを彷彿とさせます。

知っておくべきポイント: 「このゲームには命中率という要素がないため、命中率 98% でも撃ち漏らすようなフラストレーションはありません。また、『Front Mission』を手がけたクリエイターの土田俊郎氏もデモ版を楽しんでくれたので、メカ戦闘によるターン制タクティカル RPG が好きなプレイヤーの方々にはぜひ『Kriegsfront Tactics』のデモ版を楽しんでいただき、ゲームが発売された際には購入していただけることを期待しています (※今回のプレゼンテーション中に、デモ版を体験した土田俊郎氏からの応援メッセージも公開された)」

本作のおすすめポイント: 「本作はメカ部隊のターン制ストラテジー RPG を復活させ、ゲームメカニクスを現代風にアレンジしただけでなく、東南アジアの歴史と文化にインスピレーションを得た世界を舞台にしています。そういった地理的な背景にも注目してください。『Front Mission』はこのゲームのインスピレーションのひとつであり、このシリーズの大ファンです。『Front Mission』の生みの親である土田俊郎氏が『Kriegsfront Tactics』のデモ版をプレイして感銘を受けたことを知ったとき、私はとても嬉しく、チームにとって本当に励みになりました」 – イヴァンダー エムリンガ (Ivander Emlingga)/Toge Productions プロジェクト マネージャー


Agni: Village of Calamity

Xbox Play Anywhere

『Agni: Village of Calamity』は、インドネシア警察特殊内務部に所属する捜査官の視点で展開する、映画のようなサバイバル ホラーです。主人公は人知を超えた事件を解明するため、一歩一歩真実に近づいていきますが、大きな代償を払うことになります。不死身の存在が影に潜み、主人公の動きをすべて見張っています。あなたが1つでも間違った決断を下せば、攻撃を仕掛けてくるでしょう。

知っておくべきポイント: 「デイヴィッド リンチ監督作品のような、不気味で不安を煽るホラー映画にインスパイアされた本作は、単なるホラーやサスペンスの域を超えた展開を見せます。各キャラクターの苦悩を掘り下げ、彼らの運命と事件がどのように絡み合っているかを明らかにしていきます。現実と悪夢の境界線が曖昧になるにつれ、プレイヤーは本当の恐怖を知ります。それは、何かに追われることではなく、隠されていたものを暴くことです。」

本作のおすすめポイント: 「映画のようなストーリー展開をゲームに取り入れるのは、インドネシアのゲームスタジオとして初めてではありませんが、現在のインドネシアで最高レベルのクオリティであると自負しています。当社の強みは、アニメーション業界とゲーム開発業界の両方から屈指の才能を持つメンバーが集結していることです。その二つの要素がシームレスに融合し、両業界のポテンシャルを押し広げながら、有意義なものを生み出しています」 – レオ アヴェロ (Leo Avero)/Separuh Interactive クリエイティブ ディレクター


Nightmare Circus

Xbox Play Anywhere

『Nightmare Circus』は、悪夢の世界に囚われてしまった主人公が現実世界への帰還を目指す、見下ろし型のアクション アドベンチャー ゲームです。主人公は放浪するサーカス団の一員で、人形使いでもあります。ミステリアスで不気味な世界に閉じ込められた主人公は、人形使いらしく、操り糸を使って敵を倒し、異世界からの脱出を目指します。人形使いは、糸を遠くに飛ばし、目標に引っかけ、自分を目標に引き寄せたり、敵を攻撃したりもできます。操り糸の能力を使いこなし、はたして主人公はこの風変わりで幻想的な世界を無事に旅することができるでしょうか。

知っておくべきポイント: 「本作のトレーラーをご覧になった方には、ぜひこのゲームの “コリジョン コンバット システム” を実際に体験し、『Nightmare Circus』のユニークなメカニクスを実感していただきたいと思っています。もちろん、トレーラーで紹介した内容を皆さんが実体験できるよう、デモ版配信を予定していますので、楽しみにしていてください!」

本作のおすすめポイント: 「本作は私たちがこれまでに制作したゲームの中で、最も野心的なゲームです。このゲームの主な特徴である “パペット スリング” (操り糸) を使ったアクションの出来も、誇りに思っています。パペット スリングは、移動、敵やオブジェクトの遠隔操作、そして本作独自のコリジョン コンバット システムを使用した攻撃に使用されます。プレイヤーはさまざまなツールを使って敵や障害物を粉砕し、アクションを楽しめます。自分好みのプレイスタイルで悪夢に立ち向かいましょう!」 ー カチャイン プッティワラウット (Kachain Puttiwarawut)/FairPlay Studios 共同創設者兼 CEO


Vapor World: Over The Mind

セッションの最後に紹介されたゲームは、不穏でダークな雰囲気一作でした。『Vapor World: Over The Mind』は、いびつで歪んだ夢の世界に引きずり込まれた少年の物語を追う形でゲームが進行する 2D アクション アドベンチャーです。ソウルライクなメカニクスと攻撃回避やブロックを駆使して戦い、徐々に難易度が上がっていく強敵「トラウマ」を倒さなければなりません。シュールな 2D グラフィックの世界はすべて手描きで、不吉で独特なオーラを醸し出しています。

知っておくべきポイント: 「『Vapor World』は、独創的なアートスタイルのアクションゲームであり、内なる恐怖やトラウマを解き明かす物語主導型のアドベンチャーでもあります。最初から最後まで、この夢のような世界にどっぷりと浸かってください。歯ごたえのあるバトルや奥深いストーリーが好きな方にはぜひ、『Vapor World』の悪夢に挑戦してみてほしいです」

本作のおすすめポイント: 「『Vapor World』は、陰鬱でありながらどこか儚い絵画的表現とソウルライクの激しいバトルを組み合わせています。オブジェクトや背景素材を再利用せずにすべてのシーンをひとつひとつ手作りするという、不可能とも思える課題を乗り越えたことで、既存のゲームでは感じられなかった個性を生み出すことができました。生き生きとした手描きの世界にプレイヤーが引き込まれ、ダイナミックなバトルを体験してくれることは、チームにとって大きな達成です。」 ー ヤング キム (Young Kim)/Alive Inc. CEO

Xbox と PC に今後登場するこれらのエキサイティングなタイトルの最新情報については、ID@Xbox の各種チャンネル (YouTube / X / Facebook) をご覧ください。

※この記事は米国時間 4 月 11 日 に公開された“10 Indie Games Coming to Xbox, and 10 Things You Should Know About Them”を基にしています。