概要
先日の「Xbox Games Showcase 2024」で『Avowed』の新トレーラーが公開され、本作の魅力的なストーリーや 4 人の仲間の 1 人である Giatta について詳しく紹介しました。『Avowed』についてもっと知りたいと思ってくれたあなたに、特別なものを用意しました。 Malik Prince (マリク プリンス) 氏とTina Amini (ティナ アミニ) 氏がホストをしているポッドキャスト番組「Official Xbox Podcast」の特別エピソードでは、『Avowed』の ゲームディレクター Carrie Patel (キャリー パテル) 氏が出演し、2024 年発売予定のファンタジーアクション RPG『Avowed』のゲーム内容について、じっくり語っていただきました。
Xbox Series X|S、Windows PC、クラウド向け(Game Pass で初日からプレイ可能)として 2024 年下半期に発売される本作について、「Emerald Stair」 (エメラルドの階段) と呼ばれる地域の詳細や、同じクエストでも 複数種類のアプローチがあること、ゲーム内におけるパーティー キャンプ、アップグレード システム、三人称視点オプションなど、様々な要素が明らかになりました。このポッドキャストについては、以下からご覧いただけます。
「Emerald Stair」の幻想的な風景と「Yatzli 」という仲間の紹介
ゲーム ディレクターの パテル氏はまず、ゲーム序盤に登場する「Emerald Stair」 (エメラルドの階段) という地域を紹介し、更に同地域の夜景を披露しました。『Avowed』におけるダイナミックな昼と夜のサイクルは、ゲームに登場するファンタジックなバイオームは地域ごとに大きく雰囲気が変わりますが、特に日没後の「エメラルドの階段」地域は夕陽が美しく表現されています。
近くにある「Fior」 (フィオ) という町には、本作の舞台「Living Lands」 (リヴィングランズ) を脅かしている疫病「Dreamscourge (ドリームスカージ / 夢禍) 」を含め、魂の科学を研究する「Animancer」 (アニマンサー) たちの集団が住んでいます。そこでは彼らが使う神秘的な道具が、空を深い紫色の光で照らしています。
映像では、プレイヤーがアニマンサーを助けるためのクエストを進める様子が映し出されていました。そして、仲間となる キャラクターの1 人、Yatzli に出会います。パテル氏は Yatzli のことを「個性豊かで小さな稲妻のボールみたいな」と表現し、「少し過激」なところもあると指摘します。また、Obsidian タイトルの特徴でもある魅力的な対話と選択肢についても垣間見せてくれました。選択した属性やキャラクターの背景によっても、新しい選択肢がアンロックされ、会話に個性や変化が加わります。
Yatzli は、彼女が研究している民族のアーティファクトである「Godless Vase」 (神なき器) を入手するためにプレイヤーを送り出し、戦闘に突入します。魔法、遠距離攻撃、近距離攻撃を織り交ぜて戦っていますが、この時点では小さな敵も倒すのに苦労している様子でした。
パーティー キャンプについて
ここで、ゲーム内のパーティー キャンプ機能が紹介されます。パテル氏は「パーティー キャンプはストーリーのハブであり、アップグレードのハブでもあります」と説明してくれました。「ここで仲間たちのことのバックストーリーをより深く知ることができます。キャンプで彼らの雑談に耳を傾ければ、お互いを知るキッカケになるのです。仲間同士のやりとりを盗み聞きするのは、いつも楽しいですしね」
パテル氏は続けます。「パーティー キャンプでやりたかったことの 1 つは、この広大な自然の中を一緒に冒険し、探検しているという感覚です。ゲーム内で一緒に旅をしていると、パーティー キャンプのときは静かな休憩所になります。みんなで寄り添って、そのひとときを共有できる場所となり、ゲームのペースや雰囲気がとてもゆっくりと静かになるのです」 ゲームを進めていくと、仲間たちが自分の人生について語ったり、一緒に経験したことについての考えを共有したりして、場合によっては意見が衝突することもあるでしょう。
また、パーティー キャンプにはもう 1 つ重要な要素があるとパテル氏は説明してくれました。「装備を整えたりアップグレードしたりする場所でもあります。パーティーの持ち物預かり所みたいなもので、余分な装備をしまっておくことができます。ここには余分な装備をたくさん収納でき、アップグレードする際は以前拾った武器を強化して、今いる場所で戦うことになる敵に最も適した装備に強化することもできます」
新たなアップグレードが導入されたことで、プレイヤーは敵を効率的に倒せるようになります。攻撃の効果を視覚的・聴覚的に表現することで、アップグレードの結果をわかりやすくしています。「自分の装備が現状のままでいいのか、キャンプに戻って装備を整えるべきか、タイミングを明確に把握しやすくすべきだと考えました。適切なレベルの武器を装備して戦っているときは、見た目、感触、音などが異なります」
「自分の装備が現状のままでいいのか、キャンプに戻って装備を整えるべきか、プレイヤーが現状を明確に把握しやすくすべきだと考えました」
Carrie Patel
スキルとアビリティ 自由度について
また、ゲーム内のスキルとアビリティのアップグレード システムについても詳しく知ることができました。「レベルアップするたびに、どこでもスキルとアビリティをアップグレードできます」とパテル氏は語ります。「特定のレベルアップ到達ポイントでは、属性をアップグレードでき、すべてのレベルアップ到達ポイントで新しいアビリティを選択できます」
これはすぐに目にすることができ、今回のデモでは「Fan of Flames」 (炎の扇) のスキルを取得して、以前は塞がれていた道の障害物を焼き尽くすことができました。しかし、それが唯一の選択肢だったわけではありません。
パテル氏は「できるだけ多くの選択肢をプレイヤーに与えたくて、戦闘だけでなく探索においても、様々な能力を駆使して解決策を見つけてもらえるようにしました」と説明しました。「そのため、特定の障害物に対しては、ほぼ必ず複数の突破方法が存在します。武器、自分の能力、呪文、武器のエンチャント、時には仲間の環境能力を使って障害を乗り越えることもできます」
問題解決が複数ある自由度の高さは、デモで見た別のクエストではっきり実感できました。Yatzli のために「神なき器」を取り戻した後(彼女を仲間としてアンロックするための重要なイベント)、プレイヤーはアニマンサーのために「Adragan Heart」 (アドラガンの心臓) を取り戻す旅に出発する様子が描かれていました。この神秘的なアイテムは、縄張り意識の強い「Delemgan」 (デレムガン) という種族が守っており、冒険者がデレムガンの土地を通るのを快く思っていません。
最初、プレイヤーは正面突破のアプローチを試み、複数のデレムガンと戦いながら、あらゆる戦闘能力を駆使してデレムガンの女王の元へたどり着きました。女王は多くの手下が倒されてしまったことに激高し、プレイヤーに対して攻撃をしてきました。「アドラガンの心臓」を手に入れるには、女王を倒さなければなりません。しかし、ここで Obsidian らしい選択肢が用意されていたのです。
デモは戦闘前の状態にリロードされ、プレイヤーはゲーム内のポイントをふり直してキャラクターをレンジャー向けのビルドに変更し、ステルスでアプローチすることが可能になりました。エッセンス(ゲーム中に消費するマナ)がある限り、透明になれるスキル「Shadowing Beyond」 (影渡り) を使って敵と戦うことなく通路を抜けて、女王のところまで辿り着いたのです。すると女王は機嫌よく、プレイヤーに 「アドラガンの心臓」 を渡してくれて、平和に帰してくれました。
これで『Avowed』がいかに自由度の高い、プレイヤーの選択によって様々な道筋を辿って目的を達成できるかをご理解いただけたと思います。特にスキルについては、プレイヤーがどのように使用するかによって、その効果が大きく変わります。
パテル氏は「これらのスキルを自由に組み合わせて使うことができます」と述べました。「完全な魔法使いへの道に歩むこともできて、スキルツリーを魔法に全振りすることもできます。もう少し戦闘にも強くさせたいならバトルメイジにすることも可能ですし、状況に応じて少しステルス寄りに、ある時はもう少し攻撃寄りにもできます。そういう自由度がとても高いのです」
完全な魔法使いへの道に歩むこともできて、スキルツリーを魔法に全振りすることもできます。そういう自由度がとても高いのです
Carrie Patel
その自由度の高さは、外見の選択にも及びます。ゲームのオプションで 三人称モードをデモで少し見ることができました。プレイヤーは一人称視点または 三人称視点でプレイすることを選択できます。どちらを選択しても、どのような外見なのか目立つように表示されます。
プレイヤー キャラクターは神のような存在で、「Eora」 (エオーラ) の地に存在する神のうちの 1 人の影響を受けており、それは外見にも反映されます。そして、キャラクターを作成する過程で、神性がどのように現れるかを選択することができます。
デモのプレイヤーキャラクターは、顔や頭に苔のようなものが生えていますが、これはキャラクター作成プロセスの一部です。「『Avowed』では、神性の発現がどのようなものになるかを選択することができます」と パテル氏は語ります。「もっと大きくてドラマチックなものもあれば、もっと繊細なものもあるでしょう。どちらにしてもプレイヤーは神々の誰かとつながっているのです」
ゲーム内のキャラクターもあなたの外見に様々な反応をします。「かっこいい!」と喜ぶ人もいれば、「不気味だ」と恐れる人もいるでしょう。神のような存在に対する捉え方は文化や個人によって異なるため、様々な反応が予想されます。
しかし、重要な謎は、どの神がプレイヤーに力を与えたのかわからない、という点です。パテル氏はこの点について詳しく説明してくれなかったので、今年発売される『Avowed 』で一緒に確かめましょう。
[翻訳注] 本文中の固有名詞は開発中のものであり、その日本語訳も仮称です。
※この記事は米国時間 6 月 10 日 に公開された“Avowed: Deep-Diving into Quests, Skills, Party Members and More on the Official Xbox Podcast”を基にしています。